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TA-TAの旅日記

2018
年 スイス旅行


 アルプスを歩いてみたい、ということで手軽なハイキングコースがたくさんあるグリンデルワルトに行ってきました。


8月9日(木曜) 仕事を終えてから羽田へ移動


8月10日(金曜)曇り

 羽田発 00:10 フランクフルト着 05:20 (入国審査が前より数段厳しくなっていた)フランクフルト発 7:40 チューリヒ着 8:35


 チューリッヒ空港からは鉄道です。外国での鉄道、バスはハードルが高いのでちょっと緊張。

 あらかじめ日本で購入しておいたスイストランスファーチケットを手にして、空港駅でうろうろしていたら、係りのお姉さんが、“どこに行くの?グリンデルワルト?はい、これ。写真とる?”といった感じでスマホでぱぱっと教えてくれました(写真0)。





 何番線、まで示されているので本当にわかりやすい!迷うことなく移動できました。

 スイスの鉄道は、安全、正確、清潔、と書いてありましたが実際乗ってみたらその通り。実は、“チューリッヒ空港からグリンデルワルト”と日本語で検索するとあっという間にそのルートがでてくることを後で知りました。簡単すぎ。



12:40グリンデルワルト到着(写真1)。





 残念ながら山は雲の中。これがアイガーかな、、?などといいながらぶらぶら歩いて近くのお店で昼食。

 その後日本語観光案内所へ。天気予報では11日は曇りのち晴れ。12日は朝から晴れ、ということなので目玉のユングフラウヨッホ展望台観光は12日午前、と決めます。

 手数料一人1100円ほど払うと登山電車の時間指定往復席の予約ができるので、やっぱり朝1か2ですよね、と聞いたら、“せっかくホテルに朝食が付いているのだからそれを食べない手はない。あなたたちのホテルの朝食は7時半からで、山は絶対みえるから8:47分グリンデルワルド発、9時半(朝4番目)の登山電車にしては?”ということ。その時はそうか、と思いそのチケットを購入しましたが、実はあとから後悔することに、、。


 ホテルに荷物をあずけ、アイガーとヴェッターホルンの間にあるフィンシュテックという近間の展望台へ。グリンデルワルトからはロープウェイでたったの5分(写真2)。





 山は雲でみえませんがグリンデルワルトの村を一望できます。子供用の遊び場もあり、多くの子供連れが来ていました。イスラム系の人がすごく多くてびっくり。(日本人は誰もいなかった)


 帰ってホテルにチェクインしたら、なんと朝食は7時からとのこと(そういえば自分で調べたときそうだったような。確認しなかったが甘かった)

 その日の夕食はホテルで。金曜日はタルタルの日、とのこと。タルタルといってもあのタルタルソースではなく、イタリアンのタルタル。生の牛肉に生卵、ニンニク、玉ねぎ、トマトソース、オリーブ、ケイパーほかたくさんのスパイスをいれて、タタキにしたものです。かりっと焼いた薄いトーストにのせて食べるととても美味。メインはサーモン料理にしました。大変美味しくいただきました。



8月11日(土曜)曇りのち晴れ フィルスト〜ファウルホルン〜ブスアルプ

 この日はフィルストという、人気の展望台へ行くことにします(6人乗りロープウェイでグリンデルワルトから25分。2166m)。

 当初はそこから“アルプスの宝石”と称えられるバッハアルプゼーという山上湖までの往復2時間のハイキングの予定でしたが、今日は1日たっぷり時間があり、しかも午後から晴れる予想なのでもう少し歩いてみたい、という気分にも。バッハアルプゼーからファウルホルン山頂まで登り、そこから別のルートを通って小さな酪農の村、ブスアルプをまわってバスで帰るコースもおすすめ、とありますが、こちらは6時間コース。

 一応フル装備、昼食もおやつも持ったけど、行けるかなあ?と悩んでいたところに、フィルストのロープウェイ途中駅から一人のおじいさんが私達二人が乗った箱に乗り込んでいらっしゃいました。恰好をみるとかなり山に詳しそう。ということでMがおじいさんに、ファウルホルンまで行くのは難しいですか?と聞いたところ、Easy,easyという答え。ブスアルプに下る道はちょっと急だけど道はわかりやすいし大丈夫、という心強いお言葉。

 ということで、思い切ってファウルホルン(Faulhorn)まで行くことに。フィルストからは2時間20分とかいてあります(写真3)。





 フィルストから湖まではお花がたくさんの牧草地の中の遊歩道を行きます。歩き始めはガスっていましたが青空ものぞき、カウベルの音を聞きながら快適なハイキングです。(Mは牛をみながら、これはホルスタインだ、とかこれは肉牛だ、とかいろいろ解説。さすが)(写真4,5)ただし道に落ちている牛糞には注意。。。







 湖では残念ながら山はみえず、“宝石”の景色はみえませんでしたが、それでも気持ち良いところでした。標高2265mですが、そこで泳ぐ人がいるのにはびっくり(写真6)。日本人では考えられません。





 さて、多くの人がそこで引き返す中、ファウルホルンめざしてハイキング続行。といっても道は今まで同様整備された遊歩道。高度はあがっていきますがきれいな花に癒されます(写真7)。





 すると、ピーッという音が。マーモットがいました!巣があるようです。

 だいぶ高度もあがり、やや息がきれます。あと頂上まで30分ほど、というところに休憩所があったのでそこで一休み。水をいれると1時間ほどでドライカレーになるアルファ米でできた登山食を日本から持参し、1時間前に水を入れておいたのでできているはず(お湯なら15分)。

 休憩所そのものには韓国からのグループがカップ麺(もちろん韓国製)を食べていたのでそのちょっと上の場所でドライカレーを食べていたら、3人(男性二人+女性一人)のグループがこちらを眺めています。

 Mが、It’s deliciousといったら、どこから来たの?と聞いてきました。日本から、と答えたら、日本のどこから?夏すごく暑いでしょう、とよく知っているご様子。新潟県、ではわからず、日本海側、とMがいったら、あー、金沢の近く?とのこと(金沢は外国人に人気ですね)。実は日本は金沢、飛騨・高山、京都、高野山、長崎、広島に行ったことがあるのだとか。

 3人はスイス人で、スイスではここ10年で日本はとても人気、とのことでした。スキー場の雪質いいんだってねー、日本人はスイスで写真はとるけど以前はハイキングする人はあんまりいなかったよねー・・等々、少しお話した後、私達明日ユングフラウホッホに行くつもり、と言ったら、これから天気がよくなるから明日は最高だよ!ぜひユンフラウヨッホからメンヒスヨッホヒュッテまで歩いてみて。片道1時間くらい。素晴らしい景色だし雪道のハイキングは最高。でも必ず朝早くね、と教えてもらいました。


 彼らと別れて虎屋の羊羹(山にはいつも持参)でエネルギー補給したあとファウルホルンの頂上小屋(2681m)に向かいます。(写真8)。





 途中、ついに雲が晴れてアイガー、メンヒ、ユングフラウのユングフラウ三山が姿を現しました!(写真9)。気分が盛り上がります。





 帰りはファウルホルンからブスアルプへ。

 おじいさんの言った通り、行きよりは急な道を下っていきます。たくさんのカウベルの音が谷間に鳴り響き、まるでガムランの音楽のようです。
 ブスアルプは5軒ほどの農家が集まって酪農を営んでいる村で、この日はご近所で昼食会が開かれていました。牛舎にはたくさんの装飾用のカウベルが(写真10)。





 ブスアルプのグリンデルワルト行きのバス停付近ではユングフラウ3山のほかフィンスターアールホルン、シュレックホルンなどぐるりとみえ、素晴らしい眺望です。

 しかし、グリンデルワルト行きのバスは何時?(時刻表の見方がよくわからない)さっき下り道で2時45分頃、バスが出ていくのをみました。
 聞くとどうやら次は3時35分に来るとのこと。並ぶ、ということはなく、3時半に近づくとなんとなく人がバス停留所付近に集まりだし、バスが止まるとわらわらと、適当に乗り込みます。かなり“無秩序な”乗り込みでしたが、待っていた人は大体すべて乗車でき(だからこんなアバウトなシステムなのでしょう)3時45分頃出発。グリンデルワルトまで40分ほど。
 すごいヘアピンカーブの連続ですが、たくさん歩いたのでうとうとしていたところ、突然ガクン、と急停車。どうしたのか何も説明はありませんが、どうやら動けなくなったよう、、と感じたところ突然乗客がどんどん降りはじめます。私たちも乗客の3分の2が降りたところで下車。左の前輪のタイヤがタイヤハウスにめりこんでいるようです(Mいわく、パンクとは違う)。
 相変わらず何もアナウンスがないのでMが近くの人にきいたところ、ここからグリンデルワルトまで歩いて10分くらいとのこと(Really? Only 10 minutes?)。では、私達はここから歩いて行きますから、と断って歩き始めました。(他の乗客もどんどん歩いて降りていきます)。確かに10分ほどでホテルまでたどり着き、まずはラウンジで生ビール!

 そして、“やっぱり朝早くユングフラウヨッホに行かなくては”ということでまた日本語観光案内所へ。チケットの変更はきかないのでやむなく再度2200円を払って朝2の登山列車をとり直し(あー、やっぱり最初から朝早いのをとるべきだった。。でも幸い席が残っていてよかった)
たくさん歩いてとてもおなかが空いたので、夕食はステーキ!



8月12日(日曜)晴れ ユングフラウヨッホ〜クライネシャイデック〜メンリッヒェン

 予報通り、朝から快晴。7:47グリンデルワルト発。クライネ・シャイデック着 8:19。8時半登山電車(ユングラウヨッッホ行き)。

 予約ありはグリーンライン、予約なしの人はイエローラインに並びます。超混みだったので予約して本当に良かった。9時5分ユングフラウヨッホ駅着(写真11)。





 昨日おすすめされたメンヒスヨッホヒュッテめざしてゆっくり歩きはじめます。何しろユングフラウヨッホ駅は3454m。少し動くとドキドキ、息切れ。

 左手にはメンヒがみえてきます(写真12)。





 ヒュッテにむかって進む(写真13)こと1時間、





 メンヒスヨッホヒュッテ(3560m)がみえてきました(写真14)。





 小屋でTシャツを購入したのち下山開始。メンヒ登山の人の姿がみえます(写真15)。





 さて、ユングフラウヨッッホ到着からここまでずっとアレッチ氷河の脇を歩いてきました。晴、はよいのですがすごい紫外線で、それを覆おうと思うと今度は息苦しくて。。結構緊張する道のりでした(写真16)。





 今回登るのはパスしたスヒィンクステラス(3571m)(写真17)をみながらユングフラウヨッホ駅に帰ってきました。





 おみやげを買って12時半発の帰りの便に乗車。クライネ・シャイデック駅に到着。駅前のレストランでパスタ(+もちろん生ビール)


 ユングフラウヨッホはガスがかかっていましたが、ここクライネ・シャイデックは快晴!(写真18)





 アイガー、メンヒ、ユングフラウの三山がせまってきていて、ちょっと白馬三山を思い起こします(白馬鑓、杓子、白馬本峰)。
 しかしここからはあまりに景色が大きすぎて1枚の写真に三山はおさまらない、、。ちなみにクライネ・シャイデックはアイガー北壁アタックのとき、サポートメンバーが滞在するところだとか。北壁が眼前にせまっています。
 さて、今度はクライネ・シャイデックから後方の三山を振り返りつつ、メンリッチェンまで歩きます。(普通はメンリッヒェンからクライネ・シャイデックまで、前方に三山を見ながら歩く方が人気)。やっとカメラに三山がおさまるようになってきました(写真19)。





メンリッヒェンに到着(写真20)。ここまでくると三山含め、ぐるりと360度の展望です。





 メンリッヒェンから30分近くロープウェイに乗り(かなり古い)、16時すぎにグリンデルワルト近くの駅に到着。ここでグリンデルワルト行き列車を30分待ってホテルまで5分歩くか、登り坂を15分歩いてホテルまで行くか?結局歩きました。ラウンジでのビールが美味しかったのは言うまでもありません。

 夕食はインド料理のお店でカレー。
 帰りに夕日に染まるアイガーがみえました(写真21)。20時半頃です





8月13日(月曜)曇りのち雨

 今日は午後から雨かも、ということで、グリンデルワルト近郊でお手軽な遊歩道コースをいくつかもつシーゲニ・プラッテに(写真22)。





 ここからはユングフラウ3山をみわたせ(写真23)、さらにベルナーアルプス全体をゆったりと眺めることができます。





 1時間半のコース2を選び(写真24)、





 遊歩道を行くと、ユングフラウ3山、左側にヴェッターホルン、シュレックホルンなどすべてみえてきます(写真25)。





遊歩道はこんな感じ(写真26)。





 シーニゲ・プラッテホテルで昼食(ボロネーズパスタ)を食べ、駅でおみやげを買っていたところ(写真27)、突然ざーっと雨が降ってきました。





 それからは雨。あわててグリンデルワルトまで帰り。夕食は、最後ですのでチーズフォンデュ。


8月14日(火曜)曇り時々雨

 朝、ホテルの窓からみるとアイガーに新雪が積もっていました。(写真28)





 いよいよ帰る日です。山用品はすべてしまい、世界遺産の町、ベルンに寄ることに。川に囲まれたきれいな街でした(写真29)。





 ぶらぶら歩いて、シュヴェレンメッテリSchwellenmaetteli という、橋の下にあるおしゃれなレストランで川面を眺めながらゆっくり昼食(Mはビーフバーガー、Tはトマトソースで煮込んだ豆をガーリックトーストにのせて食べるもの)。(途中でどしゃぶり!)、しかし昼食をたべているうちに雨はあがり、大聖堂で344段の階段を上って(スイス随一の高さ100.6mの尖塔)景色を堪能。(写真30)





いよいよ帰途です。


チューリヒ 18:05発  フランクフルト19:05着
のはずでしたが、チューリヒで飛行機が40分以上遅れてしまい、
フランクフルト20:45発羽田行にはぎりぎりの搭乗となりました(間に合って本当にほっとしました)。

羽田には無事14時半頃到着



ということで、大変充実したスイスアルプスの旅でした。



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