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カンボジアの旅 その3 2015.2.3〜6

 午前中の観光を終えて,体中ほこりだらけになっていた。遺跡の中の石組みの上を歩く時以外は,土ぼこりの舞う道を歩くことになる。黒革のウォーキングシューズを履いていたが,真っ白にほこりだらけになっている。そして,32℃という熱帯の気温。約2時間の昼休憩は,理にかなっている。

 
こうして,疲れも取れてアンコール・ワット観光へと向かった。


遺跡3 アンコール・ワット

 アンコール・ワットは,正面入り口が西側にある。多くの遺跡は,正面入り口は東側にあるのだそうだが,逆向きである。そこで,日の出を拝むのに適切な場所ということになる。また,午前中は逆光となるため,午後からの見学がより美しく見えることになる。

 大きな堀に囲まれたアンコール・ワットの全容が見えてくる。はるか向こうに中心部の5つの塔を見ながらゆっくりと歩を進めた。


【アンコール・ワットの全体像】


【門をくぐって中に入ると,池に浮かぶ逆さアンコール・ワットが見えてくる】


 中心部は,三つの回廊からできている。第一回廊には,多くのレリーフが彫られている。また,十字回廊には,王が塔に登るときに身を清めたという,沐浴場があった。

【第一回廊のレリーフ 神話に由来するこのようなレリーフが続く】



 これらを見ながら,第二回廊へと進む。第二回廊の壁にも多くのレリーフが彫られている。しかし,未完成と思われる部分もあった。


 第二回廊のテラスから登れる第三回廊への急な階段前は,長蛇の列であった。遺跡保存のため,第三回廊に登っている人の数を制限しているそうだ。一人が降りてこなければ,次の人は登れない。とても並んですぐに登れるような状態ではない。ここは,あきらめて,ぐるっと第二回廊を眺めてから下に降りた



【長蛇の列 この後ろにまだまだ続く】



 見学を終えて,東側の門からアンコール・ワットを後にした。近くのお堀には,野生のサルたちが沐浴をしていた。あたりの森の中からは,警報アラームのような「ピー」という金属音が聞こえる。何事かとガイドさんに尋ねると,セミの鳴き声だという。東南アジアには,アラームゼミがいるのか。セミの鳴き声で季節の移ろいを感じる日本人にとっては,驚きであった。


【お猿さんの沐浴】



 太陽も西の空に傾いてきた。夕日を見に行く。


遺跡4 スラ・スラン

 東西700m,南北300mの巨大な沐浴場だ。ここから夕陽を眺めようと,幾組かの人々が待っていた。

【世界最大のお風呂?



遺跡5 プレ・ループ

 ピラミッド型のヒンドゥー教寺院。西側のテラスには,多くの人が陣取っている。ここから日没の鑑賞となった。人の少ないテラスに座り,その時を待った。佐渡に沈む夕日と違い,内陸のためか,低い位置にも雲がない。少しどんよりとはしていたが,赤い夕陽は,ジャングルの中に沈んでいった。

【結構な高さがあるんだけどね】


【まってました!! でも,ちょっとぼやけているかな】



 マダム・サチコの店に寄ってクッキーなどのお土産を購入した。マダム・サチコについては,別の欄で紹介することにする。

 夕食は,アプサラダンスを見ながらの食事となる。まるで体育館。ステージの反対側にたくさんの皿が並ぶビュッフェ形式。100%観光客相手で,日本人も多い。


【まるで体育館】


【妖艶なアプサラダンス】




 こうして,カンボジア二日目の夜は更けていった。


つづく

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