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カンボジアの旅 その1 2015.2.3〜6

 アンコール・ワットを訪ねると,多くの人が大きな感動を得るという。是非,一度それを体験したいと思っていた。旅行をするなら,乾季(概ね11月から3月で,ベストシーズンが11月から1月)が適切とか。雨季は,蒸し暑く虫たちも相当飛び交っているらしい。

 今,世界情勢は旅行に逆風である。エボラ出血熱の拡大の恐れ,「イスラム国」によるテロの危険(例の事件が出発直前に発生した),新潟空港の冬場の悪天候等々,今回の旅行への批判材料は多々あったが,関係者に丁寧に説明をして出発した。



基礎知識1 カンボジア


【カンボジア国旗 アンコール・ワットが描かれている】
 

時差:日本の時刻−2時間(日本が10:00の時カンボジアは8:00)

通貨:リエル,一般にUS$が使える。1$未満のおつりはリエルで返される。リエルは,日本に持ち帰っても全く役に立たない。もちろん両替もできない。

面積:日本の半分

人口:日本の1/10

収入:一人当たりの所得が日本の1/40

宗教:9割が仏教徒,残りはイスラム教徒など。

気候:熱帯モンスーン気候 訪問時,全日快晴 最低気温22℃ 最高気温32℃


基礎知識2 アンコール遺跡群

9世紀から14世紀にかけて繁栄したクメール王朝の首都の跡
概ね12世紀前半までは,ヒンドゥー教(シバ神など)で,その後は仏教(観音菩薩など)となるが,混じりあってもいる。






2015年2月3日(火)

 ナッツ姫で一躍世界に名をとどろかせた大韓航空機を仁川空港で乗り継いで,シェムリアップ空港に到着したのは21:15だった。
シェムリアップ空港は,国際空港にしては珍しく,ボーディングブリッジがない。飛行機から階段を下りて,到着ロビーに向かう。赤い絨毯でもあれば,国賓風の待遇であるのだが・・・。

 ところが,降機の時突然一枚の紙が配られた。到着ロビーに入る前にそれを提出しろと言っている様子。よく見ると,健康調査カードのようである。クメール語と英語しか書いていない。パスポート番号や到着便名,座席番号まで記入する欄がある。薄暗く記載台もない場所で,立ちながらあわてて記入する。やっと書き終わり係員に手渡すと,カードをちらっと見て「thank you」でおしまい。なんでこんなにあわてさせるんだ・・・,「お願いだから機内で配ってね」という表情になってしまった。

 やっと入国審査台までたどり着いた。カンボジア入国には,VISA(一人40$)が必要である。あらかじめインターネットでe-VISAを取得しておいた。実は,VISAが必要な国への入国は初めての経験だった。これまでは,観光目的の場合VISA免除の国や地域ばかりであった。VISA取得をインターネットでやるというのも楽しみの一つだった。首都プノンペンにある外務国際協力省のホームページに入り,無事に取得することができた。料金は,クレジットカード払い。e-VISAは,メールで送られてくる。それをプリントアウトして2部持参すればよい。

【e-VISAをプリントアウト 個人情報につき不鮮明】



 荷物も,新潟から仁川を経由して無事に届いており,これをピックアップして税関申告に向かう。担当者は,椅子に腰かけてしっかりと睡眠中であった。みんな,その辺にある箱に税関申告書をポイポイと投げ入れていた。機内で間違わないように一生懸命書いたのに・・・。

 こうして現地ガイドの通称ポーラさんと出会うことができた。

 予定表では,「混載車」ということであったが,運よく我々二人だけでこれから行程を案内していただけるようである。「専用車」となり,大変ラッキーだった。

 ホテル・ソカアンコールに到着したのは,22:30(日本時間4日の0:30)を過ぎていた。こうして旅の一日目が終了した。


つづく

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