
ぶらりウィーンの旅 2019.3.7〜12
その5
3月10日(日)
早朝から中央墓地に参拝に行くことにした。
地下鉄2号線でSimmering(ジンメリンク)に行き、そこから路面電車でZentridhof2.Tor(中央墓地第2門)へ向かう。
この日は日曜日とあって、地下鉄はすいていた。とその時、突然屈強な男性が目の前に現れ、「Ticket」と言いながら身分証明書らしきものを提示してきた。
一瞬戸惑ったが、さすがFさん、すぐに乗車券を出して見せた。検札官は、丁寧に乗車券を見て返してくれた。Kも見せようと財布から取り出したが、「もういい」てな感じで、立ち去った。
オーストリアのこの検札制度については、一つのコラム欄ができるくらい、思うところがある。このことについては、総集編で詳述することにする。
【48時間有効のウィーン市内公共交通機関共通乗車券 右側の部分に最初の乗車時に刻印する。】

路面電車には、自転車を抱えた人や、犬を連れた人などが乗車してくる。
【おっと、ワンちゃん乗車】

ワンちゃんの口元をアップしてみると、噛みつかないように、マスクをしていた。

こうして、中央墓地第2門に到着した。
【広大な敷地のほぼ中央に、有名人の墓がある。】

【中央に教会があり、それらしい雰囲気を醸し出している。】

【中央にモーツァルト 左にベートーヴェン 右にシューベルト】

【モーツァルトのお墓】

【ベートーヴェンのお墓 一番花が多かった。】

【ベートーヴェンの隣に眠りたいと願っていたシューベルト。 願いが叶ってここで永眠。】

【その周りには、左ヨハンシュトラウスUのお墓 右ブラームスのお墓】

【ヨハンシュトラウス父のお墓も】

途中、日本人ツアー客が10人ほど来て、足早に帰っていった以外は、訪れる人もなかった。
教会の鐘の音も聞こえ、静かなゆったりとした時間を過ごすことができた。
再び、路面電車に乗って、市街地まで戻り、ホーフブルク新宮殿に入った。
そこは、何だかよく分からないが、歴史資料を展示する、眩いばかりの大理石の大宮殿だった。



ホーフブルク新宮殿の向かい側には、立派なマリアテレージア様が鎮座していなさった。

この左右にシンメトリーに立派な建物が建っている。
「この建物なんだろね。」などと言いながら、ホテルに戻って休むことにした。
【左側の建物 右側にも同じ建物が建っている。この時点では、この建物が今回の旅の最大級の感動を与えるとは、夢にも思わなかった。】

と、ところがである。ホテルに戻って調べてみると、かの有名な「ウィーン美術史美術館」と「ウィーン自然史博物館」であることが分かった。
ウィーン楽友協会でのコンサートまで、あと4時間。急いで、次の行動にとりかかった。
つづく
