
瀋陽の旅 その4 2016.5.9〜11
5月10日(火)
車のクラクションや緊急自動車のサイレンなども静まり、静かな朝を迎えた・・・と思ったら、さっそくいつもの喧騒な朝が始まっていた。
怪その5
7:00開始の朝食会場に向かう。
「全室満室」のはずなのに、外の喧騒とは裏腹に、館内は静かである。食事をしている人も十数人。この状態、ぜったに満室ではない。楽天トラベルとの熱線(ホットライン)が、きっと冷線状態になっていたに違いない。
提供された料理は口コミ通り、誠に質素な朝食バイキングであったが、十分においしくいただくことができた。それよりも何よりも、この歴史的なレストランで食事できること自体が、誠に贅沢なことであった。
【静かな雰囲気で、ゆったりと食事ができた。】

8:00前にホテルを出て、太原街駅に向かう。
途中の歩道上は、朝食用のわけのわからない出店がたくさん出ている。
ちっちゃい婆ちゃんが、大きなビニール袋に無造作に入れたドーナッツ?のようなものを売っていた。どう見ても、ビニール袋というよりは、ゴミ袋だ。とても買う気にならない光景である。
でも、きっと誰かが買うから、毎日歩道に立っているのだろう。
太原街駅からは、超満員の地下鉄で、3駅2元(約35円)で瀋陽故宮のある懐遠門駅に到着した。
瀋陽故宮は、三大故宮(北京・台北・瀋陽)の一つである。
1625年に建てられた、後金の皇帝、清王朝の初代太祖ヌルハチと第二代太宗ホンタイジの皇居である。
あのラストエンペラー宣統帝愛新覚羅溥儀へと続く、最初の場所である。
駅名になっている懐遠門をくぐり、両脇に並ぶお土産やなどを見ながら、武功坊を抜けると、瀋陽故宮の入り口となる。
【歩いてきた方向を振り返る。手前に武功坊、その中に懐遠門が小さく見える。遠くに超高層ビルが建っている。】

【瀋陽故宮入り口】

快その5
入場料大人一人、60元。ただし、60歳から69歳までは、半額である。身分証明書が必要なので、パスポートを出して30元のチケットを2枚購入した。
60元の節約ができた。これは、昨夜の夕食代56元よりも多い。
よしよし、優しすぎるぞ、中国人。
【崇政殿 日常の政務を行う建物】

【崇政殿 まわりの装飾が美しい】

【大政殿と十王亭】

【十王亭 大政殿の左右に十軒の方形亭が並ぶ】

【十王亭の内部 貴族や大臣が政務を行った所 今は、当時の兵器などを展示】

【大政殿 八角形が美しい】

【大政殿の内部】

【鳳凰楼】

【皇后様の宮殿】

【座るところは、高床式のオンドル】

【オンドルの釜】

【院蔵珍文物宝展 いろいろな宝物が展示されている。】

【文溯閣脇の牡丹園 牡丹は、中国の国花】

2時間ほどの時間がかかった。北京の故宮に比べると、広さは1/12ほどであるが、十分に見応えがあった。
近くにある「張氏帥府」に向かった。
つづく
