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瀋陽の旅 その3 2016.5.9〜11



しばし休憩の後、周囲散策に出かけた。この散策をしないと、周辺の地理や位置関係、方角なとがつかめず、情緒的に不安定になる。







遼寧賓館を出て、中山路を通って瀋陽駅に向かう。

途中にコンビニがあった。瀋陽では、コンビニはまだまだ少数派のようである。「超市」と看板を掲げた小さな汚げな店が多い。超市は、超級市場の略で、文字通りスーパーマーケットであるが・・・。

1キロメートルちょっと歩いて、瀋陽駅にたどり着いた。駅舎は、東京駅を模して造られたとか。レンガやドーム型の屋根がいい雰囲気を醸し出している。駅の周辺や日本人が建築したと思われる建物が並んでいた。






【瀋陽駅に向かって右側】



【瀋陽駅を背にして、やや左側】



【瀋陽駅に向かって左側】




瀋陽駅から歩いて、ホテルからの最寄り駅となる「太原街駅」に向かう。


いろいろとチェックをしながら、先のコンビニに寄り、飲料水や青島ビールなどをゲットしてホテルに戻った。
3キロメートルほど歩いたことになる。



さて、夕食の時間が近づいてきた。

周辺散策では、あまりよさそうなお店がなかった。ガイドブックに載っていた「馬家焼麦」に行くことにした。清朝時代に開店した老舗回族料理店だそうだ。


店には、そこそこお客が入っていた。

ここで、ジャガイモと木くらげなどをニンニクと醤で仕上げた「紅磨土豆片」と「伝統牛肉焼麦」そして、ビールを注文した。
回族は、豚肉を食せず、羊肉か牛肉になる。アルコールは飲まないが、お客には提供していた。


メニューに写真がついているので、注文は指さしで簡単にできる。

「伝統牛肉焼麦」を注文すると、中国語でまくしたてられた。これは理解ができた。大きな蒸籠と小さな蒸籠があるが、どちらにするかという問いであった。もちろん小さなほうをお願いした。


次は、ビールの注文。

通常、あまり聞き返されることはないが、ここでも中国語でまくしたてられた。ゆっくり話してもらうが、意味不明。ここで必殺中国語「不明白了」・・・「わかりません」を発したら、笑って厨房のほうに行った。後でメニューを見て分かったのだが、普通のビールとドライビールのどちらかにするかという問いだったらしい。

あんまり面倒なことを聞くなよ中国人。



【紅磨土豆片 これがおいしかった。】




【10個入りの伝統牛肉焼麦 黒酢をつけていただく。肉汁たっぷり。 ここでは、焼売ではなく焼麦と書く。】


午後2時過ぎに機内食を食べていたので、この2品と2本のドライビールで十分お腹がいっぱいになった。
料金は、56元(1000円弱)。安くておいしい。大満足であった。


涼しい夜風に吹かれながら、遼寧賓館に戻ると、中山広場の中央には、ライトアップされた巨大な毛沢東さんが、右手を挙げて挨拶をしてくれていた。



【夕暮れの中山広場 4車線ほどのロータリーを越えないと辿り着けない。横断歩道はあるが、中国では意味をなさない。】




こうして、クラシカルホテルの夜は、静かに(周りの喧騒とともに)更けていった。




つづく


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