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瀋陽の旅 その2 2016.5.9〜11



2016年5月9日(月)

先回の搭乗で、大韓航空モーニングカーム会員に昇格した。いよいよ初めての利用となる。

まずは、新潟空港でのチェックイン。新潟空港の国際線は、手荷物検査が最初にある。ここでは、みんな一緒に並んで検査を受けるので、特典の行使はできない。残念!!

次にカウンターでチェックイン。もちろん優先カウンターに並ぶ。といっても、カウンター前には4・5人しか並んでいないので、あまり特典ともいえない。残念!!

しかし、受託手荷物にELITEマークがつき、優先ピックアップカードが貼り付けられた。Fさんは、平会員であるが、同行者のため、同様の対応がなされた。これで、荷物が早く出てくるぞ。よしよし。

そうこうしている間に、搭乗時刻になった。搭乗口で長蛇の列の皆さんの脇を通って、優先搭乗口に向かう。うーん快感。「いつもご搭乗ありがとうございます」と丁寧なごあいさつを受けて、機上の人となった。小心者で貧乏人の心を揺さぶるこの対応。いいねぇ。

そう、これが 快その1である。



【仁川への搭乗半券 SKYTEAM ELITE の文字が見える。】




大韓航空 KE764は、定刻09:30に新潟空港を出発し、定刻11:45に仁川空港に到着した。



快その2

仁川空港のトランジット検査場に向かう。そこには、人影がない。検査場は、たった一つだけ開いていた。並ぶことなく、検査場を通過した。ここでの通過時間過去最長は、1時間15分という記録がある。今日は、本当に快であった。そして、長蛇の搭乗口の列を脇に見ながら、優先搭乗と相成った。


大韓航空 KE833は、定刻14:40仁川空港を出発し、定刻15:25に瀋陽桃仙空港に到着した。



快その3

荷物は、約束通り、ほぼ先頭近くに出てきた。まったく快である。



怪その3

中国入国を済ませると、税関前に数人の職員が立っていた。中国では、到着時にも手荷物検査があることが多いので、検査機の中に荷物を入れようとすると、パスポートをよこせ、荷物を入れなくていいからあっちに行けと言う。次の7〜8人にも同じことをしている。そのパスポートを女性職員が持って事務所の中に入っていった。えぇーなんだよ???

1分ほどして、その女性職員がパスポートを持って現れた。顔写真を見ながらパスポートを返してくれた。しかし、入国審査の際に受け取った、出国カードが抜きとられている。なんだよ・・・ということで、出国カードがないことを伝えると、関係ない関係ないというような身振りで、さっさと入国しろという態度であった。なんなんだここの空港職員は、・・・。

結局、二日後の出国時にもう一度、出国カードを書き直すことになった。うーん。単なる嫌がらせか。怪しすぎるぞ、中国人。



怪その4

到着ゲートを出ると、さっそく「タクシー?」と声をかける白タクさんの歓迎を受けた。当然無視をして、タクシーが並んでいる乗り場に向かった。その手前で、また一人「タクシー?」と声を掛けられて、並んでいるタクシーを指した。このおっさん、絶対に正規のタクシー案内員ではない。

運転手がどこに行くと聞くので、「遼寧賓館」と伝えると、100元だと言う。
事前情報で、高速料金を含めて、約80元だと知っていたので、「高すぎる」と言って、90元にするように話したが、ダメダメという感じで、早く行こうという態度だった。まあ、面倒くさいので、乗車することにした。

車の形は古いが、確かにタクシーの形をしている。荷物は、運転手がトランクに入れてくれた。LPG車のようで、大きなタンクがついているため、トランクは一つしか入らない。しかも、ふたが閉まらない・・・。ゴムバンドで止めるわけでもなく、そのまま走るようだ。こうして、瀋陽の街へと向かうことになった。

このタクシーの運転手、オリンピック前の北京のタクシーを思い出すような運転をした。
クラクションを鳴らしながら、猛烈に追い越していく。赤信号だと右折して(これは合法、中国では、赤信号常時右折可)、ぐるっと方向変えて、また右折して信号をやり過ごす。市内の混雑した道路では、路側帯を駆け抜ける。ということで、かなり早く目的のホテル遼寧賓館に到着した。

快走というより、爆走だった。よく見ると、ほかのタクシーも似たり寄ったりの運転をしている。何とも怪しすぎるぞ、瀋陽のタクシー。

100元を渡したら、にこっとした。こちらもわざと「領収書ちょうだい」と言う。にこっと笑って、両手を広げた。普通は、「謝謝 再見」だが、もう会いたくないので、「バイバイ」と言って別れた。



【遼寧賓館 車寄せを駐車場として使っている。】






心配していたチェックインは、特段問題なく済ますことができた。楽天トラベルがよく伝えておいたのだろう。

こうして、激動の旅程をこなして、とりあえずホッと一息をつくことができた。



快その4

遼寧賓館は、奉天ヤマトホテル時代のものをほぼそのまま利用し、内装をリニューアルしてあるようだ。要所要所は、当時のままである。手入れも行き届いており、美しい。


【エントランスホールを入った正面奥がレストランホール 右がエレベーター 左が螺旋階段】



【振り返って、エントランスホール シャンデリアの下にグランドピアノが置かれている。】



【緩やかなカーブの螺旋階段】



【和風のステンドグラスが美しい】





【レストランホール 朝食会場となっている。天井とシャンデリアが素晴らしい。】



【廊下には、歴史的な写真が数多く掲示されている。】





【李香蘭がデビューしたときに立った、舞台】



【ミニスイートルーム 奥が寝室】



軍服を着た亡霊兵士が出てくるようなホテルかもと、勝手に想像していた。しかし、アンティークで、とても良い居心地であった。




つづく


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