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瀋陽の旅 その1 2016.5.9〜11


奉天ヤマトホテル(奉天大和旅館 現遼寧賓館)に泊まってみよう 怪と快の珍道中

瀋陽は、満州国の時代、奉天と呼ばれていた。



2015年10月に大連を訪ねた。日露戦争、そして、日中戦争の爪痕と遺産を目にした。

大連ヤマトホテル(大連大和旅館 現大連賓館)は、満鉄が1914年に建築した一級のホテルであった。痛みが進んでいるようであったが、大変心に残る建物であった。



【大連市の中山広場前の大連賓館 2015.10.21】




大連とくれば、次は瀋陽だろう。幸いここには、やはり満鉄が1929年に建築した、奉天ヤマトホテル(奉天大和旅館 現遼寧賓館)がある。ぜひ、ここに宿泊したい、ということでこの旅を計画した。





怪その1

当初、この計画は、5月11日〜13日という日程で進めた。なんと、新潟〜仁川〜瀋陽の往復航空券が、30,000円だと。空港税を入れても二人で67,000円である。JTBの正規割引航空券は、本当に安い。遼寧賓館にも空室がある。

よし、これにしようとよく見たら、5月13日は、金曜日だった。13日の金曜日か・・・と笑っていたが、六曜を調べてみたら、なんと仏滅ではないか。

北朝鮮もいろいろなものを打ち上げたりするので、ここは、神様仏様キリスト様ということで、不安な日程?を避けて、5月9日〜11日に変更した。

5月9日発の往復航空券は、36,000円だった。当初の予定よりも、12,000円高くなったが、加持祈祷料として、お納めした。



次は、遼寧賓館である。楽天トラベルで、チェックを入れる。
口コミの評価は、分かれていた。まあ、せっかくだからデラックスルームにする。二人一泊朝食付きで500元(約8,500円)、安い。二泊1,000元で予約が成立した。



【楽天トラベルのホームページより】




怪その2

予約成立のすぐ後に、楽天トラベルからメールが届いた。

「予約は成立しましたが、遼寧賓館のミスで、全室満室になっているそうです。特別に、スーペリアルームを一泊朝食付きで400元(約6,800円)で用意するそうですが、変更してよいですか。」との内容である。


ここで、疑問点が二つ。

・全室満室なのに、本当に泊まれる部屋があるのか。
・楽天トラベルのホームページでは、スーペリアルーム一泊朝食付き358元となっているが、なぜに400元?


「全室満室かあ」まさか、急な共産党大会などがあって、共産党員で満室だったりして・・・。そんな中に、日本人が二人だけ・・・。などと、勝手な想像をしていた。

楽天トラベルと、何度かメールでやり取りをしたところ、「スーペリアルーム」ではなく、「ミニスイートルーム」ということが分かった。まあ、航空券も確保したし、何かあったら、その場で別のホテルに変更することにしようと、覚悟を決めた。


「遼寧賓館に泊まるぞー」・・・ただし、当日持参する「bookingconfirmation」(予約確認書)は、ミニスイートルーム400元×2日というものに、変更できないとのことである。当日チェックインの時に、予約内容を確認してくれという。
そんなのあり?何のための予約確認書?という、???の連続であったが、「やってやろうじゃないの・・・」と腹をくくった。



出発前から、もうすでに「怪」が二つもあった。

こうして、デラックスルーム500元×2という「bookingconfirmation」を持参して、瀋陽への旅が始まったのである。





つづく


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