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シンガポールへの旅 その1 2016.1.22〜25

寒い冬は,南の方へ旅したい。

しかし,

この厳冬期である。飛行機が欠航する場合もある。
天候上の心配も多少あるが,今回は,国際都市シンガポールを旅することにした。







シンガポールは,時差 日本−1時間である。かなり西にあるが,国際金融取引の関係上,上海や香港と同じ時刻にしているようである。





ほぼ赤道直下で,最低気温24℃,最高気温29℃ほどである。

毎日正午前後にスコールがあり,蒸し暑い。通貨は,シンガポールドルで,1シンガポールドルは,87円ほどである。



2016年1月22日(金)

冬型の気圧配置も少し緩んだ。新潟空港発09:30 KE764は,ほぼ満員の乗客を乗せて,少々揺れながら飛行した。仁川空港には,予定通り12:00に到着した。乗り換えの混雑もなく,スムーズに出発フロアーに出ることができた。2時間弱の時間があったので,オレンジジュースなどを飲みながら過ごした。

仁川空港発14:20 KE643は,満員の乗客を乗せて,朝鮮半島の西側,台湾の東側を通り,6時間40分の飛行で,シンガポールチャンギ空港に,20:00に到着した。

到着ロビーで,ATMを探したが,見つからなかった。仕方がないので,窓口で,20000日本円を両替した。230シンガポールドルほどになって戻ってきた。

空港からは,タクシーでシンガポールでのホテル,ROIYAL PLAZA ON SCOTTS へと向かった。雨に煙るシンガポールの街の中心部に,ホテルはあった。タクシー代は,約25ドルで,日本に比べ比較的安い。

チェックインのあと,近隣視察に出かけ,セブンイレブンで,飲み物などをゲットした。シンガポールのコンビニは,セブンイレブンばかりのようだ。しかし,店内は,とても狭い。日本のセブンイレブンの五分の一ぐらいの広さだろうか。


翌日の旅の準備をして,眠ることにした。



1月23日(土)

朝食を済ませ,街に出る。

初めにすることは,再発行してもらった国際デビットカードを使って,ATMからシンガポールドルを引き出すこと。訳のわからない銀行のATMを見つけたので,さっそく挑戦してみるが,訳の分からない表示が出て,先に進めない。すぐにあきらめることにした。

MRT(地下鉄)Orchard駅に向かう途中に,何種類かのATMが並んでいた。CityBankのATMがあったので,それを利用してみることにした。日本語表示も可能だった。こうして,このATMで,2回ほどお金を引き出すことができた。便利ですね,ATMでの当地通貨の引き出しは。

地下鉄の窓口で,二日間有効のツーリストチケットを購入した。26ドルで,二日間使い放題になる。最後に窓口に返すと,10ドルのデポジットが返却できる仕組みである。いちいちチケットを購入する必要がなく,大変便利である。二日間乗り放題のSuicaをゲットしたようなものである。

Orchard駅から東西線に乗り,RafflesPlace駅で下車した。ビルの間を抜けると,広々としたマリーナ湾(実は,シンガポール川の河口の湾)が,見えてきた。



マーライオン

対岸には,マリーナ・ベイ・サンズの三棟のビルが見える。しばらく歩くと,あの「世界三大がっかり」のマーライオンが水を吐いていた。


【マーライオンの背中と,マリーナ・ベイ・サンズ】







【Fさんを探せ】


大変な人だかりである。聞こえてくるのは,中国語ばっかり。人のことを考えないお国柄を発揮して,大騒ぎで写真を撮っている。



【小マーライオンとマーライオンの背中とマリーナ・ベイ・サンズ 小マーライオンの吐き出す水がさみしい】




反時計回りに湾を歩き,対岸にあるマリーナ・ベイ・サンズに向かった。



【赤い,デーゴのような花が咲いている】




マリーナ・ベイ・サンズ

このビル群の屋上は,舟形の構造物で,つながっている。ほとんどが宿泊者専用のスペースで,プールなどもある。西側の一角だけが,一般の人も上れるようになっている。チケットを購入して,上がってみた。なかなかの絶景である。



【東方向 植物園ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ方面を望む。二つのドームとスーパーツリーが見える。】




【西方向 マーライオン方面を望む。手前の蓮の花のような建物は,アートサイエンスミュージアム】




【南方向 高層ビル群を望む】




【屋上プールがちらっと見える。宿泊者しか入れない。】




【お金持ちもどきが,いも洗いに参加している。お金持ちは,こんなところで泳がない。】




マリーナ・ベイ・サンズの隣にある,植物園ガーデンズ・バイ・ザ・ベイに行った。


ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ


広大な敷地の中に,巨大なドームが二つと,これまた巨大なスーパーツリーなどのオブジェが配置されている。

人工物と自然の植物の調和を目指したものだろうか。巨大なドームは,通常は温室であるが,ここでは,冷室になっている。



【フラワー・ドーム 干支のサルさんのオブジェがいっぱい。】




圧巻は,35メートルの人口の山と滝で構成されたクラウド・フォレストのドームである。



【クラウド・フォレストの滝】



エレベーターで上まで上がり,スカイウォークをしながら下りてくる。スリル満点である。



【裏見の滝】




【スカイウォーク】




【スカイウォーク いつか崩れると思う。】




【巨神兵が花を守っていた。】




二つのドームを見て,外に出た瞬間,スコールが始まった。まさに,突然バケツの水をひっくり返したという感じである。ちょうど12:00である。30分ほど続くと思われたので,ここで食事をすることにした。



【スコール 実感が出ていないのが残念。】




食事が終った頃,青空が広がった。屋外のスーパーツリーを結ぶスカイウェイに上がってみようと,チケット売り場の列に並んだが,チケットを発売する気配がない。



【スーパーツリー 天気が回復したのに。】




どうやら,スコールのあとは,滑りやすいので,発売を停止しているようである。待っていても仕方がないので,マリーナ・ベイ・サンズに戻ることにした。



【マリーナ・ベイ・サンズの内側 外から見ると,三つのつながったビルのように見えるが,一つのビルは,二つのビルが「人」の字のように合わさっている。結局六つのビルがつながっていることになる。内側は,巨大な吹き抜けがつながっていた。】



MRTのBayfont駅から乗車し,Chinatown駅に向かった。

チャイナタウン



【Chinatown駅前】



中国人でごった返していた。中国雑貨の販売と,中華料理店のオンパレードであった。まあ,ここで割高な中国雑貨を買っても仕方がない。ざっと眺めた後,MRTでOrchard駅に戻り,ホテルで少々休憩することにした。



さて,るるぶ御用達のアジアン雑貨の「メリッサ雑貨店」に行くことにした。シンガポール銀座と言われるオーチャード通りには,伊勢丹,高島屋など日系の百貨店が軒を連ねている。その隣のビルの4階にメリッサ雑貨店はあった。日本人が経営しているらしく,店員は日本人であった。その向かいには,長浜ラーメン「一風堂」という具合である。

オーチャード通りには,巨大な数珠をフラフープのように回す爺さんがいた。確か,ある旅行番組で,この爺さん見たことがある。土曜日の午後ということもあり,多くの歩行者でにぎわっていた。



【オーチャード通り】




【高島屋の前にある,露店のセブンイレブン 珍しい】




ナイトサファリ

夕方から,ナイトサファリに行く。JTBで予約すると,待たずに入場できるということで,事前に予約しておいた。
17:00に,ホテルの隣にある集合所に行った。20分ほどバスに乗って,ナイトサファリに到着した。



【ナイトサファリの入り口】



17:30に開場した。ここで夕食となるが,何を食べようかとうろうろしていると,「チリクラブ」があるではないか。カニ一杯を丸ごとチリソースで煮込んだ,シンガポール名物料理である。68ドルと高いのであるが,せっかくだからということで,注文した。これが美味しい。予想した通りの味で,大満足であった。ただし,手はチリソースでべとべとになってしまったが。



【チリクラブとチャーハン おっと,もうタイガービールが空いている。】



19:00から10分ほどのファイヤーショーを見た。口の中に灯油のようなものを含んで,松明に吹きかけて炎を吹き出す。何とも豪快であるが,危険であり,健康にもかなり悪い影響があるだろう。



【よい子はまねをしないでください。遠くからビデオで撮ったので,ぼけています。m(_ _)m】



ファイヤーショーが終わると,カートに乗って動物たちの見学となる。一般の入場者は長蛇の列になっているが,JTB予約者は,その脇をすり抜けてすぐに乗車できるようになっている。このナイトサファリ,JTBは,かなり有力なスポンサーのようだ。






照度の低い青いライトに照らされた中,40分ほどカートに乗って園内を巡る。草食動物が中心であるが,豹やハイエナなどもいる。珍しい動物をたくさん見ることができた。

そのあとは,アニマルショーということで,これまたJTBの人たちは,客席中央に座ることができた。いろいろな動物たちが,簡単な芸をやったり,観客の中から選ばれた人がステージに上がり,ニシキヘビを首に巻いてもらったりする。

最後に,ごみの分別をする動物があらわれて,環境を守っていこうなどと呼びかける。また,動物へストロボを照射しないようにとの注意などもあった。夜行性動物の視力の減退は,健康問題に直結するなどということを英語でしゃべっている。確かにそうだよね。だったらあのファイヤーショーをやる意味は,何なんだよ・・・エネルギーの無駄遣いと健康悪化そのものではないのか・・・と突っ込みたくなった。

ウォーキングトレイルは,園内のコースを自由に散策することができる。カートに乗ってみてきた動物たちを,さらに間近で見ることができる。カートに乗って園内を概観し,自由な散策と組み合わせることにより,より一層楽しむことができた。



【ストロボ禁止で,動物の写真は取れなかった。こんな動物がいたということで。】



帰りは,タクシーに乗って20分ほどでホテルに着いた。もうすでに,23:00をまわっていた。


こうして,シンガポールの二日目の夜が更けていった。




つづく

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