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上海・杭州の旅 その3 2016.8.30〜9.2

9月1日(木)


上海虹橋駅の新幹線発車時刻は、10:03だが、余裕をもって8:00過ぎには、ホテルを出発した。


出発の1時間以上前に上海虹橋駅に到着した。

駅の構造は、地下階が地下鉄ホーム、1階が到着コンコース・チケット売り場・地下鉄改札口、2階が新幹線ホーム、3階が新幹線待合室・改札口になっている。
この作りは、新幹線駅共通のようである。


3階の出発フロアに出る。入り口でまず、荷物チェックと身体チェック。
腕時計やスマホなど身に着けたままで、ゲートを通る。空港の安全チェックほど厳しくはない。


次に指定されたカウンターから出発待合室に入る。

このときは、チケット・身分証明書(パスポート)をチェックされ、再び荷物チェックと身体チェックを受ける。
こうしてようやく待合室に入ることができる。


改札口は、ホームごとに設けられている。

改札口が開くのは、列車の出発15分前から3分前まで。

日本の新幹線のように、いつでもホームに行けるわけではない。そのため、出発待合室前は大変な人だかりとなっている。


我々が乗車する列車の改札口近くには、報道機関の団体や、中国人民解放軍空軍の団体さんなどがたくさんいた。きっと杭州での警備や報道の関係者だろう。



【三階の待合室 2Aの改札口から入る。この反対側に2Bの改札口がある。どちらからでも、同じホームに降りる。】



出発15分前になり、改札口が開いた。列の後ろに並んで、自動改札機を通った。

改札口から階段を下りると、すぐにホームになっている。乗車する南寧行きの和階号は、すでにホームに入っていた。


少々贅沢して、1等座(グリーン車)なので、左右2座席ずつになっている。2等座は、日本の新幹線と同じように2−3座席になっている。



【1等座 車内 椅子は広々、足元も十分 リクライニングもかなり深く倒れる。】




【隣り合わせの席なのに、なぜかAとC ちなみに反対側は、DとF】



この列車は、上海虹橋駅始発で、南寧行きである。車内放送を聞くと、南寧着は、20時を過ぎるようである。


女性の乗務員が検札をしながら、飲み物とお菓子を配って回っていた。



【こういうのって、うれしいね。】




【中身は、・・・】



杭州東駅まで、1時間弱を快適に過ごした。



【杭州東駅に到着 16両編成の南寧行きの和階号】



杭州東駅では、到着コンコースに出るときに、荷物チェックと身体チェックがあった。
また、乗ってきた列車のチケットと身分証明書のチェックもあった。これが、G20杭州厳戒態勢の始まりであった。



杭州地下鉄1号線で、西湖の最寄り駅「龍翔駅」に向かう。



龍翔駅を出る。辺りを歩いている人は、とても少ない。付近を走る車の数も少ない。

G20のために、西湖付近の道路は、全線通行止めになっている。



【まわりの道路は、すべて通行止め】



西湖方面へ行こうとすると、すべて鉄の柵で覆われ、立ち入り禁止のようである。
どうやら、西湖周辺に行くためには、チェックを受けなければならないようである。
ということで、前の人に続いて、進む。



【日差しが照り付ける中、向こうに行ったり、こっちに戻ったり・・・】




【はるか向こうの青パラソルが、チェック場所】



中国人は、住民登録証をかざし、写真を撮り手荷物検査場に向かう。
外国人は、パスポートをチェックされ、手荷物検査場に向かう。

ここでの身体検査は、四方八方チェックされる。
最後に靴の裏を見せて、ようやく入場が許可された。


この間45分ほどの時間を要した。



後で知ったことであるが、国の威信をかけて青空を取り戻すために、半月ほど前から周辺の工場の操業を中止していたそうであるが、なかなかG20ブルーとはなっていなかった。



チェックが厳しいせいか、西湖の周りには、観光客は少なかった。

観光客が少ないのはいいが、西湖の遊覧船も止まっている。お店も閉まっているところが多い。

船がないので、島に渡ることができない。西湖十景の一つで、湖に浮かぶ三つの灯篭「三潭印月」を見ることができない。残念。



【中国1元札に描かれた 西湖十景三潭印月】



レンタサイクルや、電動カートもお休みのようだ。歩くしかない。



【ようやく西湖に到着】




【船の切符売り場 どこも閉まっている。】



行動範囲はかなり狭まるが、ゆっくりとした時間を過ごすことにする。
できれば、西湖一周、約15qを歩いてみようかと、(地図A)から赤いルートで白提に向かった。






途中、この地に勤務した白居易(白楽天)の像があった。



【隣で、白居易の真似をしている人がいる。】



白居易が、築かせたという「白提」を渡る。

ここは、「断橋残雪」と呼ばれる西湖十景の一つである。
白提の路面は、アスファルトできれいに整備されている。これもG20効果か。



【白提のふもとにある西湖十景断橋残雪の碑】




【左に進むと、白提】




【白提 逆の方向から見る】



白提を渡り切り、西湖十景「平湖秋月」のあたりまで来ると、なんと通行止め。(地図B)

ここまで来て、引き返すしかないとは。ここで、西湖一周を断念する。残念。



【ここまで来て、通りぬねられないなんて、なぜだ。入り口に通り抜けられないことを表示してよ。】




【西湖十景 平湖秋月 残念ながらここからは、碑が見えない。】




【対岸に雷峰塔を望む。西湖十景雷峰夕照】




再び白提のたもとまで戻り、かろうじて開いていた小さなレストランで昼食にする。(地図青い道C)


爺さんと色々と片言の中国語で食事を注文した。

この西湖で採れたエビ料理をぜひ食べろというので、注文した。
蘇東坡が考案したといわれ、その名がついた東坡肉(トウポウロウ杭州名物豚肉の角煮)もあったが、昨夜、紅焼肉をたらふくいただいているので、パスをした。


薄い味付けで、とてもおいしかった。残念ながら、ご飯は、超超超まずかった。



【杭州名物 龍井蝦仁 龍井茶葉が載っている。ぷりぷりとおいしい。】




【本日の昼食 112元】




【窓が額縁になり、素晴らしい白提の景色が見える。】




代金112元を支払い、レストランを後にした。

西湖畔を南のあたりまで歩いた。(地図緑の道D)



【西湖に浮かぶ 集賢亭】




【名前はわからないが、いい感じの橋】




【涌金橋】




地図Dのあたりで少々休んだ。


時間になったので、地下鉄安定路駅から杭州東駅に戻った。



【杭州東駅の待合室 左右にあるゲートが改札口。改札口が15くらい並んでいるところを見ると、ホームは、30番線くらいまである。】



帰りの新幹線は、停車駅が多く、75分ほどかかって上海虹橋駅に到着した。

残念ながら、車内サービスはなかった。



本日の夕食は、軽めということで、上海虹橋駅内で炸醤麺をいただいた。

なんかビールを飲んでいる人はいない。まあいいか、でも炸醤麺おいしい。



静安寺久光百貨店で、缶ビールを購入し、ホテルの部屋で慰労会を開いた。




つづく

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