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上海・杭州の旅 その1 2016.8.30〜9.2


「こうしゅう」と言えば、経済発展の著しい広東省「広州」が一般的であろう。

しかし、古い歴史を持つ「杭州」もある。こちらは、「広州」と区別するため、「くいのこうしゅう」とも呼ばれている。






ここは、呉の国の都があったところでもある。三国志の孫権の地元であり、詩人の白居易(白楽天)、蘇東坡なども関係している。


また、中国四大美女「西施」のように美しいということで名付けられた「西湖」。
かのマルコポーロもその風景を絶賛している。



杭州は、中国に目覚めてから、ぜひ訪れてみたいと思っていた場所の一つであった。


中国の新幹線網の発達は目覚ましい。
ここはひとつ、新幹線を利用してみることにする。


余談:中国の新幹線といえば、2011年に起きた、追突事故が思い起こされる。事故を隠すために、車両をその日のうちに蓮田に埋めたという、あの事故である。今回通る先の温州市というところで起きている。



基本プラン

新潟空港 → 仁川空港 → 上海浦東空港 で上海に行き、上海からは、列車で日帰りをする予定を立てた。



本当は、杭州に一泊したいと思ったが、列車の切符の購入の問題があった。
・インターネットから直接予約することができない。
・現地の旅行業者に依頼すると、2倍から3倍の金額がかかる。
・日本の新幹線のように、自由席がないので、当日では、売り切れの場合が多い。

ということで、前日に窓口に並んで切符を購入することにしたため、今回は日帰りの計画を立てた。



旅行の出発前に、二つの大きな問題があった。
一つは、迷走台風10号である。
8月26日時点の予報では、出発日に新潟を直撃することになっている。



【なんと、新潟直撃 しかも、945hPa】



もう一つは、9月4〜5日に杭州で「G20」が開催されることである。
9月1日〜6日ころの杭州訪問は、いろいろな問題があることが予想される。



実施を2週間ほど遅らせるなどの日程変更を含めて、いろいろと情報を集め、検討した。


結論は、前日までに台風の進路を見ながら決定するということである。
キャンセルやこちらの都合で変更した場合、約5万円のキャンセル料がかかる。
「そうなったら、それで、何とかなるさ」と腹をくくった。


8月29日になり、台風の進路がかなり北寄りの予報となった。


【出発前日の予報 だいぶ北寄りになった。】



仁川空港行きの飛行機も、29日20時30分、予定通り新潟空港に到着した。
「よし、行くぞ」ということで、決定した。



2016年8月30日(火)

家の周りのものを片付け、雨戸を全部閉めて家を出た。


9:30 定刻に出発した大韓航空機は、少々揺れながらも、定刻11:45に仁川空港に降り立った。

次の上海行きの飛行機の出発まで、約7時間ある。

今回は、世界850以上の空港ラウンジを無料で利用できる「プライオリティーパス」をゲットしていたので、ラウンジ巡りをすることにした。



【楽天プレミアムカード付随のプライオリティーパス 少々加工しています。】



料理の種類は多くないが、飲み放題・食べ放題を満喫することができる。


12:30にスカイハブ・ラウンジに入って、軽く昼食と、ビールをいただいた。
(食べるのに一生懸命で、写真なし・・・。)



腹ごなしをして、17:00過ぎに、次のラウンジに入った。



【マティーナ・ラウンジ 炒飯、スパゲッティ、焼き肉、春巻、エビフライ、キムチと白ワイン】




【外の搭乗エリアが望める。ロケーションも最高】



そうこうしている間に、上海行きの出発時刻になり、定刻20:10上海浦東空港に無事到着した。


ここで、地下鉄三日間(72時間)乗り放題の「三天票」を購入して、ホテルへと向かった。



【ガイドブックには、「三天票」とあったが、「三日票」となっている。】



地下鉄に揺られること1時間、22:30に、本日から三日間宿泊するホテル「上海国際貴都大飯店」に到着した。



【中央の建物が上海国際貴都大飯店 左後ろがヒルトン(10年前に泊まった) 楽天トラベルの写真から】




台風の状況を確認するためにmomoにメールをした。

「・・・あまりに拍子抜けするくらい何もなかったよ・・・」



まずは、よかったよかった。

(この時点では、岩手や北海道の災害を知る由もなかった。)



つづく

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