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最北の富士 利尻島その1 2016.7.25〜26



7月中旬になり、台風の発生状況と、10日間天気予報とにらめっこを始めた。


7月25日(月)26日(火)の天気が良さそうである。

目的地は、日本最北の富士、利尻山がある利尻島。

もう一日あると、花の礼文島に足を延ばし、レブンウスユキソウにも会えるのだが。



2016年7月25日(月)

7時40分に飛び立ったボンバルディアは、鳥海山(出羽富士)、岩手山(南部片富士)、十和田湖、羊蹄山(蝦夷富士)などを望みながら、新千歳空港に着陸した。飛行機からこんなに富士が見えた。今回の目的地である利尻山(利尻富士)への期待が高まる。



【鳥海山(出羽富士)】




【十和田湖】





利尻空港行きの出発まで、4時間ほどあるので、北海道をちょっと楽しむために、ノーザンホースパークに行くことにする。

10時、無料の送迎バスに乗った、とその瞬間、車内は獣臭。うーん(゜-゜)

ノーザンホースパークは、お馬さんのテーマパークである。期待に違わず、パーク内は、獣臭・・・お馬さんや関連グッズの臭いで満ちていた。
うーん(゜-゜)



【初めてこんな近くで見た。結構大きい。】


それでも、園内を散策したり、引馬に乗ったり、ポニーのショーを見たりして、楽しく1時間ほど過ごした。





気温は、18度ほどで、半そでには肌寒かった。




新千歳空港から利尻空港までは、約50分の空の旅である。

利尻山への期待を込めて、空港に降り立ったが、残念ながら利尻山はその姿を見せなかった。



【飛行機の向こうに、利尻山が見えるはずだが。後ほどの感動的な出会いを演出しているかのようだ。】







レンタカーを借りて、利尻島を時計回りに一周することにした。


まずは、利尻郷土資料館に行って、お勉強から始めた。



【郷土資料館など、こういう建物の再利用が多い。】



利尻山鑑賞の定番スポットと言われている「オタトマリ沼」へ。

観光バスが5台ほど止まっていて、大いににぎわっていたが、利尻山はその姿を見せなかった。






そう、ここからの利尻山は、あの銘菓「白い恋人」のパッケージに使われているのである。これが見れないとは、残念至極。



【沼の向こうに、こんな山が・・・、もちろん雪はとけているが。】





仙法志御崎公園(せんほうしみさきこうえん)、利尻山噴火の溶岩が海まで達し、いろいろな形の岩が点在している。

ここも団体さんでにぎわっていた。残念ながら利尻山は見えなかった。



こうして、本日のお宿「アイランド イン リシリ」近くの沓形岬(くつがたみさき)で、礼文島を眺めたり、「出船の港」の歌碑を眺めたりした。

「出船の港」、作詞者の時雨音羽さんは、利尻島の出身だとか。作曲者は、中山晋平さんだとか。



【島影は、礼文島。 歌碑の脇にあるボタンを押したら、藤原義江のテノールが、大音量で鳴りだした。】




と、利尻山のほうを見ると、頂上付近が少し見えてきた。



【雲の切れ間から、利尻山が見えてきた。下の建物は、本日のお宿】




【しばらくすると、雲が晴れて、その全容を見せてくれた。】




今がチャンスだということで、大急ぎでホテルのチェックインをして、オタトマリ沼に向かうことにした。


急いで約30分、ようやくオタトマリ沼に到着した。

辺りは、誰もいない。しかし、期待通りの絶景が静かに待っていてくれた。



【湖面に逆さ富士がうつっている。】



仙法志御崎公園にも、人が誰もいない。ここでも絶景を堪能することができた。



【仙法志御崎公園からの利尻山。利尻富士と言われるだけあって、すそ野が美しい。】




【西に回ると、その表情がかなり変わる。】



夕暮れが近づいてきたが、見返台園地展望台に向かった。

ここは利尻山の5合目にあたる。

残念ながらもうすでに雲に隠れ、期待した絶景は見ることができなかった。

上の写真の左側にある雲が、山を覆い隠そうとしていたようだ。



【雲の中、せっかく100段の階段を上ったのに。】



慰めに「オオウバユリ」が、見送ってくれていた。



【何か、かわいそうな名前だと思うが・・・。】




ホテルの部屋は、ちょうど利尻山側であった。山の中腹は、雲に隠れ、その上に夕やみに煙る山頂を見せていた。

一度はあきらめた絶景に出会うことができた。

ありがたきかな利尻山・・・。




つづく


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