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2015年6月23日


特殊狭軌線 その1

見附で見たトッテツ展で,火が付きました。

昭和という時代への哀愁でしょうか。やがてなくなっていくものへの惜別でしょうか。
今乗らなければ,乗る機会がなくなってしまうかもしれない。

そんな想いで特殊狭軌線に乗ってきました。

新幹線や一部の近鉄などは,軌間が1435ミリメートルです。
JRなど日本の多くの鉄道の軌間は,1067ミリメートルです。
そして,この特殊狭軌線の軌間は,762ミリメートルです。

日本で現存する特殊狭軌線は,わずか三つです。

・三岐鉄道北勢線(三重県 西桑名〜阿下喜 総延長20.4q 13駅)
・四日市あすなろう鉄道(三重県 四日市〜内部・西日野 総延長7.0q 7駅)
・黒部峡谷鉄道(富山県 宇奈月〜欅平 20.1q 10駅)



桑名駅近くに,近鉄,JR,三岐鉄道北勢線の三線が並行している線路に踏切があります。

その踏切からホーム方面の写真を撮りました。
カメラの倍率は同じです。



近鉄名古屋線





JR関西本線





三岐鉄道北勢線





横に並べてみます。

  




三岐鉄道北勢線(2015.6.18)



小さいですが,立派な駅です。自動改札機もあります。




一番前にだれか乗っています。心霊写真ではありません。

折り返し運転のため,運転手さんがまだこちらに来ていません。
そのため,行き先表示が変更されていません。










左の人が特別大きいわけではありません。
電車が小さいのです。





終点の阿下喜駅です。なかなか立派です。




古い電車も展示してありました。




沿線に高等学校があり,乗客もそれなりに確保されているようです。
また,近隣の観光地案内などにも力を入れているようです。




四日市
あすなろう鉄道(2015.6.19)


近鉄から受け継ぎ,2015.4.1に新たに発足した鉄道です。



近鉄線のガード下に駅がありました。





このくらいの大きさです。左の人が特別大きいわけではありません。








終着駅の内部駅です。ここまで260円です。
駅員さんに話を伺ったところ,経営は苦しいそうです。
「100人乗っても,26000円ですからね。」 確かに・・・





存続運動も盛り上がったようですが,はたしていつまで体力が持つでしょうか。







車両の大きさが伝わるでしょうか。

 



枝線がありますので,乗り換えました。





一駅でもう一つの終着駅です。





四日市あすなろう鉄道,正直言って厳しいと思います。

近鉄は,廃止をして線路をBRTの専用道路にすると言っていたそうですが,
地元の反対で存続が決まったそうです。

確かに愛着や思い入れがあるように感じましたが,先立つものが・・・。

ご検討をお祈りします。




特殊狭軌線その2につづく



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