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パリ その9 24時間営業 (2013.6.27〜7.2)

当たり前すぎることを体で感じた。それは,太陽はずっと休まず光を発しているということである。分かり切ったことではあるが,日常の生活では,実感できない。「日も沈んだし,ゆっくり休むか」という感覚が強い。自分が住んでいるところの日が暮れると,太陽も「お休み」という感覚になる。


11時20分に成田空港を出発したNH205便は,ロシアの上空を通り,現地時間16:40(日本時間23:40 サマータイムのため日本との時差−7時間)である。まだまだ日は高い。こちらの体内時計は,もう真夜中なので,眠くて仕方ない。それでも太陽は,営業中である。パリは,北緯48°東経2°くらいであるから,稚内よりも少し高緯度である。そのため,夏の間は,22:00過ぎにならないと日が暮れない。日本時間5:00過ぎである。もう日本では,新しいお日様が顔を出している。

復路,NH206がパリを出発したのは,20:00である。もちろん日は高い。さて,機内で夜を体験するかと思いきや,日は暮れない。ロシア上空の白夜地帯を通過するのである。昼のまま,成田に着いたのは14:40で,ずうっと昼間であった。



一方,24時間営業といえば,コンビニである。
パリには,コンビニはない。スーパーマーケットもあるが,どこにでもあるという感じではない。そして,遅くとも20:00には,閉店する。日曜日は,ほとんどの商店が閉店である。まあ,あまり勤勉なことを好まない国民性も大きいと思うが,メリハリがはっきりとしている。
振り返って日本はどうだろう。田舎の我が家でも,東西400メートルくらいの所に,コンビニが24時間営業をしている。深夜に利用したことはないが,かなりの客がいるようである。

現地時間になれるまで,時差ボケというか,特定の時間になると眠いという日々が続いた。まあ,ぎりぎりの状況で活動しなければならないということでもないので,心地よいボーとした時間を過ごしていたのであるが。

時差ボケ解消には,太陽の光に当たるということがあるらしい。体内時計を調整するためには,太陽が重要な役割を果たしている。


 太陽を司る大天使ミカエル モンサンミシェル尖塔の先っぽ



経済優先の24時間営業のコンビニは,体のリズムをも狂わせている。

それを補正する24時間営業の太陽は,世界中でいろいろな形で神様とあがめられるだけのことはある。

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