back



本土と離島



言葉の使い方は、難しいですね。


旅日記では、

納沙布岬を「本土最東端」と表現し、

与那国島西崎灯台を「日本国最西端」

と表現しています。



【本土最東端と表記してあります】




【日本国最西端と表記してあります】




納沙布岬を「日本国最東端」と表記することは、

北方領土を放棄することになります。

そこで、「本土最東端」という表現にしたのでしょう。



そうなると、最西端はどう表記したらいいのでしょうか。



ここで、「本土」とは何かという問題が出てます。


法律によって、定義が異なるようです。


「離島航路整備法」などでは、本州・北海道・九州・四国を本土とし、

そのほかを離島と定義しているようです。


また、公益財団法人日本離島センターでは、

上の四つに沖縄本島を加えて、本土としています。

この定義では、佐渡島が日本で一番大きな離島になります。



話はそれましたが、与那国島は、明らかに本土ではありません。


そこで、「日本国最西端」という表記にしました。



このような事情で、

「本土最東端」と「日本国最西端」のように、紛らわしい表記になりました。




日本の「一番北」とか「一番南」とか言っても、

厳密に言葉を確認していくと、

国際紛争の種になるような問題があることに気づきました。



普段考えないようなことに気づくのも、旅の醍醐味の一つですね。



おっと、何だか日本国最南端「波照間島」が呼んでいるような気が・・・。




back