
ダニエル・バレンボイム
先日NHKのBS放送で,オペラ「カルメン」が放送されました。ミラノスカラ座で,指揮者は,ダニエル・バレンボイムでした。
バレンボイムは,ずいぶんと肥満体型となり,オーケストラピットの中でいすに腰掛けながら,指揮をしているのかしていないのかという,巨匠の姿を演じていました。なんだか,傲慢な態度に見えました。
質はまったく違うのですが,誰もが尊敬するカルロス・クライバーを真似しているような感じでした。
カルメンそのものは,大変すばらしい舞台でした。但し,歌声です。
私的には,ミカエラは,もっと清楚でいてほしい。
カルメンは,もっと魅惑的であってほしい。
ちょっと残念でしたが。まあ,それはいいことにして,それはそれはすばらしい内容でした。
Fさんは,ダニエル・バレンボイムというと,すぐに嫌悪感と拒否反応を示します。
かなり以前,「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」という映画を見ました。
それは,私がジャクリーヌ・デュ・プレのチェロにはまっていたからです。あの力強いチェロは,今でもトップクラスだと思っています。ドヴォルザークのチェロ協奏曲,エルガーのチェロ協奏曲など,絶品です。ロストロ・ポーヴィッチと双璧ではないかと。
ミッシャー・マイスキー,ヨーヨーマ,ゴーシュ・・・フンです。
敬虔なカトリックの家庭に育ったデュ・プレは,両親の猛反対を受けながらも,異教徒イスラエル人であるボイムと結婚をします。
しばらくして,デュ・プレは,多発性硬化症を発病します。
そのとき,夫であるダニエル・バレンボイムは,どうしたでしょうか。
何と,ダニエル・バレンボイムは,別の女性と同棲生活をしていたのであります。
このことが,Fさんには断じて許せない事実なのでありました。
まあ,それはともかく
何が言いたいのかというと,
「傲慢な態度は,いけない」ということです。
どんなにすばらしい演奏であっても,傲慢な態度を人に見せてはいけません。
ということで,2012年を振り返り,戒めていきたいと思います。
合掌
