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石垣島への旅 2014.2.3

ちょうど一年前に石垣島への旅行を計画し,すべての手配を終えていたが,例の「加齢による頸椎椎間板ヘルニア」により,中止をした。今年こそ…


平成26年(2014年) 2月3日(月)
 11:20曇天の新潟空港を飛び立ったANA465,B737−500は,雲の上をずうっと飛行した。下降を始めると,少々揺れる。雲を抜けると沖縄の東海岸だった。沖縄本島の南側海岸に沿うように右旋回をして,定刻14:25那覇空港に着陸した。


 Timesレンタカーで,車を借りて沖縄自動車道を北上する。沖縄南ICで降りて,「道の駅かでな」の展望台に上がる。ここからは,米軍嘉手納基地の全容が見渡せる。ぜひmomoに,沖縄の米軍基地の現状を見てもらおうと考えたからである。しかし,残念ながらこのときに限って戦闘機の離着陸がなかった。あの轟音,聞くだけで不安になる状況を体験させてあげたかったが,残念である。




 嘉手納基地をあとにして,読谷村にある座喜味城趾に向かう。ここは,沖縄の城(グスク)として一番きれいに城壁が保存されている。独特のカーブが美しい。日暮れも近づいたので,海洋博公園の美ら海水族館の隣にあるチサンリゾート美ら海に向かう。予約したのは,ちょっと眺めが悪い1Fだったが,眺望最高の3Fに変更してもらうことができた。もちろん,金額の変更なし。(1泊一人美ら海水族館入場券付朝食付6,400円)




 夕食は,近くの「海邦丸」で沖縄料理をいただいた。噂通り,お刺身は,・・・であったが,あとは美味しくいただいた。オリオンビール,うみぶどう,ミミガー,ラフティー最高。(我が家では,Fさんが脂身の肉嫌いのため,ラフティーなど滅多に口にする機会がないのであります。)


2月4日(火)
 曇りで風がやや強い。気温は16℃ほどかな。コバルトブルーの海は少々どんよりしており,伊江島もくっきりとは見えない。お目当ての美ら海水族館へ向かう。ホテルから歩いて5分,8:30開館の10分前に到着。



なんと,一番乗りでゲートをくぐった。来館者も少なく,ゆっくりとした気分で見て回ることができた。大きなジンベイザメが泳ぐ大水槽脇のカフェでトロピカルジュースを飲みながらのんびりと時を過ごした。すると,あちこちから大きなはしゃぎ声がしてきた。ついに修学旅行の高校生の登場である。早々に退散した。




 マナティーやウミガメを見て,少々肌寒い海洋博公園をあとにした。


 momoのリクエストで,ひめゆりの塔に行くことにした。何回行っても涙が出てくる。


 レンタカーを返却して,16:25ANA1777,B737−700に搭乗して石垣空港に向かった。雲を抜け,右旋回をして南東側から着陸した。昨年の春開港ということで,まだ香りも新しい。

 時間がもったいないので,川良山タクシーで石垣市の中心地へ向かった。この運転手がひどい。気を遣ってKが,「新しい空港ですね。」と話しかけると,いやそうな雰囲気で,「え−」と素っ気ない。しかも,運転が荒い。前の車を煽るは,スピードを出すはで,石垣島の第一印象は,小雨交じりの曇天と共に,あまりいいものではなかった。川良山タクシーさんよ,接客業だろう・・・。


 本日からの宿泊は,石垣島ホテルククル。(一人1泊朝食付4,100円)
 夕食は,近くの居酒屋で,石垣島地ビールと石垣牛や海草などをいただいた。




2月5日(水)
 歩いて離島ターミナルに向かう。8時30分発の竹富島行きの高速船に乗船する。これが速い。わずか15分ほどで到着。閑散とした埠頭に水牛車会社やレンタサイクル会社のマイクロバスが待っている。適当に友利というレンタサイクル会社のマイクロバスに乗った。島の中心部まで数分,レンタサイクルで島巡りとなった。




 初めは,お目当ての星の砂海岸「カイジ浜」へ。星の砂を探したが,よく分からないので,一握りほどの砂を失敬して,家に帰ってからチェックすることにした。その後,コンドイビーチや西埠頭を巡った。小雨にもあたったが,曇り空は比較的明るく,コバルトブルーが少しずつ輝きを増してきた。遠くに小浜島や西表島の島影がぼんやり見える。




 自転車をおいて島の中心部を散策する。辺りは観光客がいるだけ。地元の人の息づかいが見えてこない。このような小さな島にも,いろいろと難しい問題があるようで,たくさんのプラカードが掲げられていた。竹富島=水牛車・のんびりとした生活と勝手に思いこんでいた自分たちがいる。現実は,生活と観光との狭間で苦しんでいる実態が垣間見えた。




 竹富島の水や電気は,石垣島から送られてくるそうで,ゴミは西表島まで運んで処理するという。帰りの高速船が石垣島から到着すると,多くのホカ弁が運び込まれた。コンビニはおろか,普通のお店もない狭い世界で,土地のしがらみや微妙な人間関係など,夢の島とはかけ離れた部分から,多くのことを考えさせられた。


 お昼前に石垣島に戻って八重山そばをいただいた。沖縄そばとの違いが分からない。




 午後からは,レンタカーを借りて,石垣島を1周することにした。唐人墓を見たあと,川平湾に向かった。川平湾では,グラスボートに乗って,珊瑚や熱帯魚を見ることができた。高台から望む川平湾の景色は,有名なパンフレットそのものであった。薄日も差してきて,エメラルドグリーンも一段と美しくなってきた。
ヤエヤマヤシの群落を見たり,玉取崎展望台から三方の海を眺めたり,石垣島最北端の平久保崎灯台を眺めたりして,石垣島一周を終えた。佐渡島の四分の一弱の面積なので,半日で一周が可能であった。




 夕食は,沖縄料理と三線ライブが楽しめる「うさぎや」を予約していた。店内は満席で,日本全国各地からの観光客で埋まっていた。もちろん地元の人は誰もいない。歌や演奏はなかなかのもので,観光客相手とはいえ,いい思い出となった。


2月6日(木)
 タクシーにいい印象を持っていなかったので,バスで空港に向かうことにした。途中ホテル日航八重山やANAインターコンチネンタル石垣リゾートなど,一流ホテルの玄関先まで乗り入れる。でも,乗客はいない。そうだよね,こんな立派なホテルの泊まるリッチな方は,乗り合いバスなど利用しませんね。タクシーか高級レンタカーですよ。まあ,どうでもいいことですが。


 9:20ANA1764,B737−500 の前席には,幼児が搭乗していた。座席を指定するときに分かっていたことであったが,ずうっと泣きっぱなしには,少々参った。幼児は,耳の空気を抜くことができないために,苦しい時間を過ごしていたことであろう。かわいそうな一時間であった。いつもと風向きが逆のようで,那覇空港を北側から着陸した。




 荷物は新潟空港まで届くので,4時間ほど手ぶらで那覇観光に出かけた。ゆいレール一日乗車券をゲットし,首里城へと向かった。3回目の訪問となったが,毎回新しく整備されてきている。観光への力の入れようが半端でない。その後,国際通りを散策して那覇空港へと戻った。


 新潟空港に向かうANA466,B737−500 は,到着便が遅れた関係で,50分ほど遅れて出発した。大きな揺れもなく,寒気の中の新潟空港に一時間遅れの18:10に到着した。その気温差約20℃,白い息を吐きながら駐車場で待っているマーチへと急いだ。


 こうして一年前のリベンジ旅行は,楽しい思い出を残して終わったとさ。
 めでたし,めでたし。



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