門司・下関の旅 2018.9.11
ブラタモリや映画「あなたへ」で少々気になっていた関門海峡。「徒歩で関門トンネルを渡ろう。」という理由をつけて、旅の計画が始まった。
8月中旬に、9月4日の新潟−福岡のチケットを手に入れて、ホテルの予約も済んだ。
ところが、ちょうどその頃、台風21号が日本に上陸するらしいという事態が生じた。実は、入手していた航空券は、いっしょにマイル割という変更ができない超破格のものだった。何せ、二人で、10,000マイル+26,000円で往復できるのである。
さて、どうしたものか。台風は、どうやら9月4日に大阪付近に上陸し、そのまま北上するらしい。ドンピシャリである。
しかし、救いの手はあるものである。搭乗空港に欠航遅延情報が発せられた場合、実際の運航とは関係なく、無料で払い戻しができるのだ。
9月2日午後、新潟空港に欠航遅延情報が発せられた。
すかさず、ANAに電話して、航空券の取り消し手続きを行った。実際には、9月4日に福岡便は予定通り出発したが、心配しながら旅に出るよりも、変更したほうがいいに決まっている。
ということで、旅行日程を9月10日〜11日に変更した。
平成30年9月10日(月)
8:15発のIBEXに搭乗した。IBEXの利用は、初めてだ。2−2席の小型ジェット機だが、皮張りの座席でとても良い。
【初搭乗のIBEX CRJ700 ANAとのコードシェア便】
【初めてのIBEXカップのコーヒーです。】
博多駅に、10時半頃に到着して、鹿児島本線の特急に乗車できる二枚切符(S切符のようなもの)を購入した。
改札口を通ると、何やら一生懸命放送している。
「10:57発ソニック17号は、途中の・・・」
どうやら、事故で発車が遅れるらしい。待っていても仕方ないので、10:45発の小倉行き快速に乗った。
二枚切符を購入したので、少々割高になってしまったが、確実に行ける方を選択した。(結果として、ソニック17号に乗っても、小倉駅にほぼ同時刻に到着したのではあるが・・・。)
門司港駅には、12:33に到着した。門司港駅は、現在改装中で、レトロな駅舎は一部だけその姿を見せていた。
【工事中の門司港駅】
スーツケースをコインロッカーに入れて、まずは、昼食。目指すは、門司名物焼きカレーと昼ビール。
歩行者専用「跳ね橋」の「ブルーウイングもじ」を歩いていると、おあつらえ向きの店があった。「ビアレストラン門司港地ビール工房」、さっそくお約束の焼きカレーと昼ビールを堪能した。
【門司港地ビール お待ち遠さまでした。】
【アツアツの 焼きカレー】
【ちょっと、ほじくってみると・・・、こんな感じ。】
関門橋を眺めながら、関門トンネルを目指して歩いた。
【船溜まり もちろんここは流れがない。】
【関門海峡の流れは、本当に速い。】
【橋の下は、和布刈(めかり)神社】
ようやく、関門トンネル人道入口に着いた。
【ここからエレベーターで歩道まで下りる。】
【この人道トンネルも、国道2号線だとか。】
【ここから、下関に向かって歩き始める。】
【県境 ここでは、皆さんが県境をまたいで写真を撮っている。】
【下関側に到着 門司側と同じような表示で紛らわしい。 ここまで、約10分かかった。】
渡り切って、これまたエレベーターで地上に出ると、そこは、下関。そして壇之浦の古戦場。
【外に出てみると、この景色も門司側と紛らわしい。ただし、電線が橋の左側にあるのが、山口側。】
関門海峡を見渡せる火の山公園へと向かった。
乗り物は、昭和30年代のロープウェイ。丁度弥彦山の海彦山彦と同じようなもの。きっと同級生だと思う。
乗客は、私たちとあと地元の女性の3人だけ。すれ違いのゴンドラは、ガイドさんだけだったが、盛大に手を振った。
【なんか飾っているけど、古さは隠せない。】
火の山公園展望台は、絶景であった。
ここは、日清日ロ戦争の時代から、要塞として使われていた。そのあとがかなり残っている。
何だか、旅順の203高地を思わせる情景だった。
さて、火の山公園展望台は、映画「あなたへ」では、詐欺師ビートたけしが逮捕されるシーンに使われている。
【同じ手すりのようですね。】
火の山公園を下りて,壇ノ浦古戦場のモニュメントを見ながら,関門橋下を通り,関門汽船下関乗り場に向かった。
【狭い航路を安全に通すための二つの灯台。船からは、手前の灯台が下に、奥の灯台が上に見える。この二つの灯台が上下に重なって見える場所が正しい航路になるそうだ。】
ここからは,関門海峡を横断して門司港桟橋まで,約1qを5分間の乗船で400円の運賃である。
【門司側から船がやってきた。】
映画「あなたへ」では、もう一つの撮影ヶ所があった。草薙君が演じるイカ飯を販売していたのが、門司港桟橋前の広場だった。
【まあ、この辺りでしょう。】
16:30を過ぎていたので、本日のお宿「ホテルルートイン門司港」まで歩いてチェックインした。
元気なら門司港レトロ地区へ繰り出して夕食と行きたいところだったが、疲れ果てていたので、得意のホテル内夕食にした。
9月11日(火)
チェックアウト後、ホテルの送迎車で門司港駅に送ってもらった。門司港駅で、コインロッカーに荷物を預けて、周囲を散策した。
9:20発の巌流島航路に乗船した。門司港桟橋から10分で到着した。料金は往復で800円也。他の乗客は、男性一人のみ。
【同乗の男性が先に行く。正面に関門橋が見える。】
【佐々木小次郎と宮本武蔵の決闘・・・本当かなぁ。】
島内散策の後、10:00発の船で、門司港に戻った。
門司港レトロ展望室に上って、地上103mからの展望を楽しんだり、跳ね橋の開閉を眺めたりして、時を過ごした。
【高い所から見ると、また感じが違ってくる。 正面の山が火の山公園】
【工事中の門司港駅】
【ゲートオープンの跳ね橋】
【旧門司税関】
【旧国際友好記念図書館 後ろは、展望室のある高層マンション。】
門司港駅は、大規模改修中であった。ホームその他は、昔の面影をそのまま残している。
【鹿児島本線の起点駅の雰囲気が漂う。】
【かつて、駅のホームから、連絡船乗り場へと通路が伸びていた。】
【なかなかレトロな、門司港駅プラットフォーム。】
12:08の快速電車で、博多駅に13:43に戻った。
中洲川端にある長浜ラーメン「風び」で、お決まりのラーメンを食べ、キャナルシティでトイレを借りて、福岡空港へと向かった。
18:25、これまたIBEXに搭乗し、福岡空港を後にした。
ということで、第2弾「竹田城への旅」に続く。
めでたし、めでたし。