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クアラルンプールの旅 その1 2019.6.15〜18


エピソード1 さよなら大韓航空



 ベトナム・タイ・カンボジア・シンガポールと、東南アジアへの旅も回を重ねてきた。

 いずれも、その多くが大韓航空を利用したのもだった。大韓航空は、一時期まで大変便利で使いやすかった。そのため、Kは60回、Fさんは40回以上搭乗している。こうした旅を通して上級会員にもなり、マイルもたまった。


 しかし今、日韓関係の悪化ともに、新潟発の大韓航空機の利便性は、著しく低下した。
 このような事情から、Kは、修行をしてまでANAの上級会員資格を取得したのだった。





 今回は、大韓航空のマイルを使いきって無料航空券をゲットすることにした。


 いよいよ、さよなら大韓航空である。



手持ちのマイルで、二人で一番遠くまで行けるのは、東南アジアである。いろいろと検討したが、いくつかの懸念材料があるものの、まだ行ったことのないマレーシア・クアラルンプールに行くことにした。







 マレーシアの懸念材料

・イスラム教の国である。今のご時世、何が起きてもおかしくない。

・治安は比較的良いと言われているが、クアラルンプール市内でも、危険な場所がいくつかある。

・行きの仁川空港での乗り継ぎ時間が極端に短く、1時間15分しかない。人は乗り継げたとしても、荷物が乗り継げないことも考えられる。

・そして何しろ、初めて訪問する国でのフリーツアーである。

 まあ、いろいろあるが、思い悩んでいるだけなら何もできない。準備だけは良くしてトライしてみることにした。



6月15日(土)

 ここでの課題は、仁川空港での乗り継ぎ時間である。

 飛行機が遅延している場合は、荷物を預けず、機内持ち込みにすることにした。そのため、持参するスーツケースは、機内持ち込み可能なサイズのものを二つ用意することにした。

 また、機内持ち込みの場合は、液体物を別にして保安検査を通過しなければならないため、整髪料や化粧品など、機内で必要のないものも専用のビニール袋に入れることにした。


 ここまで準備して家を出たが、・・・。

 新潟空港に到着して、iPadアプリのフライトレーダーで大韓航空機の飛行状況を確認した。仁川空港15分遅れの出発とあるではないか。

 これで、乗り継ぎ時間は、60分(実質45分)である。さて、どうする。



 ここで決断、「荷物を預けよう」。45分あればなんとかなるだろうという予想である。

 同じ会社の乗り継ぎなので、荷物情報が共有されているであろう。

 そして、そのために「手荷物遅延費用保険100,000円」にも入っているわけなのだから。


 ということで、機内持ち込み専用液体袋から、必要のないものをスーツケースに入れ直して、チェックインカウンターに向かった。



 こうして、仁川空港行きKE764便は、予定よりも15分遅れで、新潟空港を飛び立った。

 仁川空港には、これまた予定よりも15分遅れの15:35に着陸した。


 ここからは、1分単位の戦いになる。


 どんどん人を追い越して、乗換口に到着したのが、15:50。
 次便の搭乗開始時刻が、16:05


 混んでいなければよいが・・・、何せこれまで乗換に1時間以上並んだ経験のあるKである。


 祈るような気持ちで中に入ると・・・だーれもいない。


 とんとんとんと保安検査が終わり、15:55には、真新しいターミナル2の搭乗フロアーに立っていた。

 搭乗開始まで、10分も余裕があった。ホッ!!



 新しいターミナルが開業したため、乗継客が分散されたことの外にも、いくつかの偶然が重なったようである。

1 到着便と出発便のゲートが、乗換口のすぐ近くだった。

2 同じ時間に大型機の到着がなく、乗継客が少なかった。



 次のクアラルンプール便は、何とSKYTEAM塗装のB−777−300だった。別に意味はないが、何だか「さよなら大韓航空」にふさわしい感じがした。



【手前がこれから乗るSKYTEAM塗装のB−777−300  隣が新潟から乗ってきたB-737-900  こうして乗継便が並ぶのは初めてだ。】




 こうして、クアラルンプール国際空港に21:30(時差−1時間)無事着陸した。

 心配していたスーツケースも、乗り遅れることなく、無事に到着してくれた。



 ATMで2,000RM(リンギッド・マレーシア:約53,000円)を引き出した。


 空港からは、ノンストップ特急で、クアラルンプールの中心ターミナルであるKLセントラル駅まで、28分で到着する。

 料金は、55RM、約1,600である。



【ノンストップ急行 KLIAエクスプレス車内 時間の関係か乗客はまばらだった。】




 ホテルは中心駅の近くにという、Kの鉄則に従って、KLセントラル駅直結のヒルトン・クアラルンプールに予約していた。



【ヒルトンクアラルンプール HPより】




 チェックインを終えたのが、23:30頃だった。



 新潟空港から、一歩も外に出ることなく、14時間の移動で部屋に入ることができた。




つづく

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