
哈爾浜・長春の旅 その2 2017.6.23〜26
6月24日(土)
本日の予定: 哈爾浜西駅発 10:09 新幹線で長春に向かう。 長春駅前の長春国商酒店に宿泊。
哈爾浜龍門貴賓楼酒店では、隣の部屋の水回りの音が少々気になったが、ゆっくり休むことが出来た。
朝食会場は、工事中の哈爾浜駅が見えるホールだった。昔の面影はほとんどない。
【レストランから見える、工事中の哈爾浜駅】

味は、まあまあだったが、お盆など少々汚れているものもあった。服務員は、やる気なさそうに立っていた。
【なぜか、なま温かいオレンジジュースや牛乳など】

8:00少々前にチェックアウトした。デポジット分の料金を取り消し、428元をクレジットカードで支払った。
あとは、予約金としてすでに引き落とされている「6,923円」がどうなるかだけだ。
(後日談: 予約金は、数日後にきちんと返金されていた。)
例の悪路をゴロゴロを引きながら、哈爾浜西駅行きのバス停に向かった。
バス停で、服務員と思われる人にバス料金が2元であることを確認した。
(地球の歩き方によると、通常のバスは1元だが、空調バスとこの路線は2元との記述あり。
なぜ、この路線が2元なのか分からない。こういう書き方ではなく、この路線は空調バスなので2元であると書いてくれると理解できる。
この本、「地球の迷い方」という俗称があるとかないとか。)
待つこと少々、バスがやってきた。
・愛すべき中国人4 勝手に両替
前の人に続いてバスに乗ろうとしたら、前の人がステップの脇に立ち止まった。
どうしたのかなと思いながらも、2元のコインを料金箱に入れようとしたその瞬間、1元をその人に取り上げられた。
「えっ!」という感じで運転手を見たが、表情に変化なし。残った1元を料金箱に入れた。
運転手の表情に変化がないので、そのまま車内に入って座った。
後で気が付いたが、彼は、勝手に両替をしていたのである。
中国のバスには両替機がついていない。
乗客は、2元を入れるか、それ以上の金額を入れなければならない。それ以上の金額を入れても、当然お釣りは出ない。
そこで、勝手に両替である。入り口でお金を払う人からそれを取り上げ、自分の料金と一緒に払うのである。
なかなか面白い事を考えるものである。だたし、どのバスもICカードが使えるので、現金を払う人は比較的少ないが。
車内は、空調が効いていて、気持ちがいい。
【前輪上の背中合わせシート 日本では、大抵もの置き場となっている。中国人は、人と人との距離感が違う。】

30分ほどの乗車で、哈爾浜西駅に到着した。
【郊外にある、広々とした哈爾浜西駅】

まずは、「C-trip」で予約した新幹線チケットを窓口で受け取るために並ぶ。
最近の中国人たちは、窓口の前に並ぶことを覚えたらしい。よしよし。
ようやく、窓口の前に来たので、予約確認書とパスポートを渡して待っていた。
必要事項はずべてプリントアウトしてあるので、あとは切符の発券を待つだけだ。と突然、服務員が何か言い始めた。
早口中国語でペラペラ・・・理解不能。突然の攻撃にたじろぎながらも、「ここから長春まで行く」と必死で防戦。
ようやく、長春行きのチケットとパスポートなどが返された。翌日の長春から哈爾浜西までのチケットは、発券されなかった。
どうやら問題はここにあるようだ。
・愛すべき中国人たち5 「日本人だ!」
窓口で服務員と攻防していると、後ろの中国人たちが、どんどん詰めてきて、脇から珍しそうに見ている。
口々に「日本人だ!」「え、日本人?」「#$%&@*・・・」と言っている。
日本のパスポートを持っている人など、見たことがないのであろう。
日本人ならひそひそ話くらいにしておくところが、中国人は大声で近づいてくる。天真爛漫というか何というか。
(中国の鉄道は、身分証明書の提示が必要で、チケットにも身分証明書の番号の一部と実名が記載されている。外国人の場合は、パスポートを提示する。)
手荷物検査を受けて、広々とした待合室に入る。ホームへは、発車15分前にしか行けない。
【中国の新幹線駅 どこも同じようなつくり】

しばらく時間があったので、待合室内にある案内所兼チケット窓口に行った。
ここで、先ほど発券してもらえなかったチケットの発券をお願いした。
すると、ここでも何やら言ってきた。どうやら、発券手数料を払えということらしい。チケット1枚につき5元だった。
これで問題が解決した。
乗車駅以外で発券する場合、手数料がかかるのである。
街中の発券所では手数料がかかることは知っていたが、駅でも同じようにかかるんだ。
昨年上海虹橋駅で購入したときは、窓口で現金払いだったので、帰りの分の発券手数料が含まれていたに違いない。
こうして、中国語研修を深めながら、中国新幹線の一等席に座って長春に向かった。
【一等席の客に配られる水とお菓子】

窓から見える景色は、限りなく地平線まで続くトウモロコシ畑だけである。
ここに、満蒙開拓団が入植したんだなぁ、そしてあの悲劇 感慨深く眺めた。
【果てしなく続く、満州の大地 すべてトウモロコシ畑】


列車は、1時間10分ほどで、長春駅に到着した。
つづく
