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哈爾浜・長春の旅 その1 2017.6.23〜26


平成28年5月の瀋陽訪問以来の、「中国東北地方・旧満州」方面への旅となった。







今回のアクティビティのねらいは、以下のようである。


・満州国首都新京(長春)を訪ね、当時の日本との関係を確かめる。

・哈爾浜大和旅館(哈爾浜龍門貴賓楼酒店)に宿泊する。また、長春大和旅館(長春春誼賓館)を訪ねる。

・中国のインターネット旅行社「C-trip」を利用して各種手配を行う。

・できるだけタクシーを使わず、路線バス等を利用する。

・DSDSのスマホを活用する。(かなりヲタク)

・中国語の研修を深める。



平成29年6月23日(金)

 本日の予定: 新潟空港発12:15 中国南方航空で哈爾浜に向かう。哈爾浜駅前の哈爾浜龍門貴賓楼酒店に宿泊。



 出発2時間前に新潟空港に着くと、中国人の長蛇の列。中国語のオンパレードだった。
長い時間待って、受託荷物の安全検査を受けた。

 大韓航空の「モーニングカームカード」を持って、ビジネスクラスのチェックインカウンターに並んだら、ここは君たちが来るところではないという感じの対応。
(中国南方航空も大韓航空と同じ「SkyTeam」のメンバーなので、優先チェックインや優先搭乗など、ほぼ同一のサービスを受けることが出来る。)

 たぶん、ビジネスクラスの人のチェックインが完了していたのだろう。
「SkyTeamElite」と伝えて、長蛇のエコノミークラスの人たちを脇に見て、優先チェックインをした。



・愛すべき中国人1  財布を持たない中国人

 保安検査を受ける男性若者。

 機内持ち込み手荷物などをかごに入れて安全検査を受けるのであるが、荷物を通した後、ポケットからいろいろなものが出てくる。最後に、出てくるは出てくるは、日本円の小銭がジャラジャラと。さすがの係員もあきれ顔。

「おいおい、普通財布に入れるか、バッグに入れておくかするだろう」と突っ込みたくなった。



・愛すべき中国人たち2  ミニ爆買い

 出国後の免税店でのお買い物。こんなところでこんなに買っている人たちを見るのは、初めてだ。
余った日本円を使い切ろうというのか、活気にあふれている。



【まるで、お土産売り場で解放された、修学旅行の小学生のようだ】




 例により、愛想のないCAさんたちが話すのは、中国語だけ。機内アナウンスも中国語と英語のみ。
 哈爾浜空港に到着し、ようやく日本語テープが到着しましたとアナウンス。

 言われなくても到着ぐらい分かっていますよ。


 「ありがとうございました」の挨拶もなく私語をしているCAさんを見ながら降機し、バスでターミナルビルへと移動した。


 仮設の国際線ターミナルは、狭くて暗い。それでも、比較的早く入国することができた。



 国際線ターミナル前にバスが停車していたので、運転手に「哈爾浜駅に行たい」と尋ねたら、乗れという。

 荷物を下のトランクに入れ、チェーンで固定し、カギを貰った。この方法は、荷物の取り違えがなくなり、なかなかいい方法だ。
(ただし、下車するときに自分で外さなければならないので、結構面倒で手間がかかった。)


 バスは、なかなか発車しない。待ちきれない中国人たちは、文句を言いながら降りて行った。
(中国のバスは、時刻表がなく、お客が満員になるまで出発しないとか。お客の都合より、自分たちの都合を優先する。)

 20分ほど待って、ようやく発車した。きっと国内線ターミナルで待っている客が増えたのだろう。

 国内線ターミナルで、乗り込んできた車掌さんから20元のチケットを購入した。その後、乗客が乗り込み、市内へと向かった。


 乗車約1時間で、人が溢れ、喧騒溢れる哈爾浜駅前に到着した。哈爾浜駅および、周辺地域は、大改装工事中だった。



【これだけの工事をしながら、通常業務をする哈爾浜駅 伊藤博文の暗殺現場は、どうなるのだろうか。】




【人の数の多さと歩道の悪さで、ゴロゴロを引くのも大変。】




 人をかき分け、哈爾浜龍門貴賓楼酒店(哈爾浜大和旅館)に到着し、チェックインした。
デポジットが600元だという。クレジットカードで、デポジット分を払った。
(一泊二朝食付きで428元:約7,300円 これが安いのか高いのか・・・)



【玄関前 酒店は、ホテルという意味】




 ここは、大連や瀋陽の大和旅館ほどの大きさはなく、外見も重厚さはないが、内部は趣がある。

エントランスホールや階段、二階のホールや廊下など、素晴らしい。

部屋は改装されており、ドアはカードキーだった。



【大理石の階段とステンドグラス】




【色味は違うが、同じステンドグラス 二階ホールから振り返る】




【二階ホール 正面が会議室、左右に客室が広がる】




【幅広い廊下 絨毯は、結構ふかふか】




【一階入り口脇に、昔の写真が飾ってあった】




【当時の外観 時期不明】




 休憩後、翌朝の哈爾浜西駅行きのバス停を確認しにいき、小さな商店で水やビールなどを購入してきた。
(哈爾浜には、まだ日系のコンビニは進出していない。小さな商店に水やカップ麺、お菓子などが置かれている。)
(コンビニ:便利店  スーパーマーケット:超市  そのまま漢字に当てはめている。)


 哈爾浜駅前からバスに乗って、ロシア色の濃い聖ソフィア大聖堂に向かった。
 (バス料金は、1元 約17円・・・安い、新潟市内210円)



 17:30を過ぎていたので、聖ソフィア大聖堂の内部に入ることはできないが、周りには多くの人たちがいた。



【哈爾浜のシンボル 聖ソフィア大聖堂 内部は哈爾浜建築芸術館となっている】




 帝政ロシア時代の名残をとどめる中央大街通って、松花江付近を散策した。



【中央大街 ロシア風の建物が連なっている  石畳の歩行者天国】




【天植ホテル 上の像とその下のビジョンとが、何とも不釣り合い】




【松花江脇のスターリン広場 中央のモニュメントは、防洪紀念塔 洪水から街を守った記念とか】




・愛すべき中国人たち3  腹出し男と唾吐き男

 なぜか中国人の男性は、腹を出したがる。腹を出しながら、街中を歩いている。

 上半身裸でバドミントンや卓球に興じている。北京や上海ではあまり見かけなくなったが、北の田舎町哈爾浜ではまだまだ健在である。


 そして、気になる唾吐き「ガーーッ ペッ!」、いやーあっちこちから聞こえてくる。

 これも久しぶりだなあなどと、懐かしがっている場合ではない。
「ガーーッ」が聞こえてくると、どこから飛んでくるかと身構えるKだった。



【バドミントンに興じる爺さんたち】




 気分を変えて、夕食は、ロシア料理。当地で名店と言われる「華梅西餐庁」。

 ロシア料理セットと哈爾浜ビールで310元(約5200円)、少々高かったが、美味しくいただき、ごちそうさまでした。
(この店、銀聯カードしか使えない。現金で支払った。)



【ボルシチなど パンは柔らかく美味しかった 壺の中のエビも美味しかった】




【いかリング揚げが美味しかった ステーキはいまいち 中華風ソース?の影響か】




 帰りもバスで、ホテルに向かった。

 大渋滞と、少しでも隙があれば割り込もうとする荒い運転のせいか、Fさんは、少々気分が悪くなったようだが、何とか無事にたどり着いた。



 いつもなら、これでお休みとなるところだが、今夜は、もう一つのアトラクションが待っていた。


 風呂を上がったFさんが、なかなか浴室から出てこない。なんと、浴室の床が水であふれているではないか。
 バスタブの栓を抜いたら、お湯があふれ出たそうで、一生懸命拭いていた。普通、バスタブのお湯があふれ出るか。

 最後は水攻めときたか。ということで、Kはシャワーだけにした。



 近頃、旅行に行くときには、クロックスのサンダルを持参して、客室で履いている。今回は、これが大いに役立った。

 多少床が濡れていても、気持ちよくトイレや洗面台を使うことが出来た。



備えあれば患いなし。こうして刺激的な一日目が終了した。




つづく

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