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黄色いハンカチとぽっぽや その2 2019.7.21〜22



2019年7月22日(月)

 ロケ地巡りと言えば言えないことはないが、この日は旭山動物園を訪れた。

 映画「旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ」というのがあったそうだが、それはともかく、「行動展示」というのがどのようなものなのか見てみたかった。


 札幌駅発8:30ライラック5号に乗車して、旭川駅に到着したのは9:55だった。そこから、バスに乗って約35分、10:40に旭山動物園に到着した。

 晴れていて気温は高いが、そこは北海道。湿度が低く風はさわやかである。


 チケット売り場前には、10名ほどの人がいた。並んでいる人もいれば、何だか待ち合わせている人もいるという微妙な状況だった。

 窓口が二つあったので、あるおっさんの脇に立った。

 すると、「後ろに並んで、順番順番」とご指導されるではないか。

 こちらのおっさんも「窓口が二つあるのだから、二列に並んでいいんじゃないの」と、応戦。ここで爺同士がけんかしていても絵にならないので、一応、おっさんの後ろに立つことにした。


 こうして、ひと悶着ありながら、待望の旭山動物園に入場した。



【広々とした旭山動物園 右側が鳥のゲージ】




 行動展示とは、簡単に言えばできるだけ自然の中にいるような施設にして、動物の動きや生態を見せるということのようだ。

 そのために、鳥類などのケージはかなり広く設計されている。

 また、動物によっては、上から見たり、下にもぐってみたりと色々な角度から、その生態を見ることができるように工夫されている。


 お猿さんはこんな形をしているんだよではなく、お猿さんはこんなふうに動いているんだよということを見せるコンセプトだ。

 テナガザルのアクロバットなど、本当に手に汗を握る動きを見せていた。



【大きな木の陰にトラ君が隠れている】




【ヒョウ君もあちこちとケージの中を動き回っては、昼寝をしている】




【シロフクロウ君、首が180°回るからと言って・・・】




【オオカミ君の昼寝を下から見ると・・・そのまんま】




【シマフクロウ君のケージ  ほとんどのケージが外からだけではなく、内側に入ることができるようになっている】




【タンチョウ君のケージ】




【シロクマ君  見学者の窓が見える 二つのカプセルからも見ることができる】




【パンフレットから  こんな動きも見ることができた】




 動物園内も結構歩くので、1時間半ほどで動物園を後にすることにした。



 バス停に行くと、バスは出たばかりのようで、20分ほど待つことになった。ここで、面白い行動展示が見られた。

 そこには、6個のベンチが置いてあり、「ここから順番にご乗車ください」と書いてあった。

 我々は先頭だったので、一番前に腰をかけて待つことにした。
 次の女性二人組は、我々との間に席を2つ空けて腰かけた。

 そこに、入場口でご指導をいただいた、例のおっさんがやってきたのだった。

 もちろん、入場口でご指導した我々であることに気付いているようだ。さて、このおっさんどうするか、興味津々だった。


 空いてる席に座れば、こちらのおっさんから「後ろに並んで、順番順番」と言われかねないことを考えたに違いない。

 何だかもどかしそうに20分近く後ろに立っていた。

 そんなにかたくなにならなくとも、乗る時に、後ろの女性に乗車順を譲るという柔軟な発想は持ち合わせていないようだった。



 こうして、人間の行動展示も見せてくれた旭山動物園をバスで後にした。



 旭川駅14:30発カムイ28号で札幌に向かい、新千歳空港19:20ANA1116便で新潟空港に到着したとさ。


おしまい



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