ご存知大人気の14ひきシリーズの1冊です。
おとうさん、おかあさん、おじいさん、おばあさん、そしてきょうだい10ぴき、計14ひきののねずみの一家の物語。
外は雪が吹きすさぶ寒い冬の日、大きな木の洞の中のねずみのおうちの中では、家族みんなで何かを製作中。
昔の小学校にあったようなダルマストーブでは、やかんから湯気がシュウシュウ出ています。
大きなテーブルの真ん中に置かれたろうそくは、やわらかな光で部屋の中を満たします。
テーブルを囲んで一家で熱々出来立てのおまんじゅうのおやつを食べたり、ゲームをしたり、そして雪が止んだらみんなで外で橇遊びです。
かつての日本がそうであったように、みな手作りの品に囲まれた、素朴でほっこりと懐かしい暮らしがそこにはあります。
今の小学生にとっては、かえって馴染みのない暮らしぶりかもしれませんが、自然と共存しつつ慈しみに満ちたねずみたちの日常に、どこかほっと安心感が得られる1冊です。
14ひきシリーズは全部で12作あります。どの本も自然の美しさがあふれています。